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    kuzu_kuzuwasabi

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    原神のハウジング機能塵歌壺を藍忘機が持っておりそこに夷陵老祖魏無羨を監禁するっていう話の途中です

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation

    藍忘機のふしぎな壺含光君は壺を持ち歩いている。
    見た目は茶を入れる急須のようだが、姑蘇藍氏の雲の家紋が入っている。
    含光君はいつもそれを持ち歩いており、彼と共に夜狩りをしたことのある子弟たちならば一度は見たことのあるものだ。
    しかし含光君がその壺を持っているのは見たことがあっても、その壺で茶を飲んだりしているところはない。
    乾坤袋の中に仕舞い込んでいて、とても大切そうにしている。
    ある子弟が含光君にその壺はなんなのか尋ねたそうだ。含光君は「とても大切なもの」と答えた。
    それから含光君に嫁入りを迫りたい輩や藍氏に取り入りたい輩などの間では「含光君は茶器が好きだから上げれば喜ばれる」と噂されるようになる。

    そこは不思議な空間でいくつもの小さな島々が宙に浮いている。
    その島を繋ぐのは透明な呪符の橋で下は雲に覆われているが落ちる恐怖からどうしても下を見てしまう。
    天気は常に良く、朝や夜もくるが雨などは降らない。
    その島々の中心となる浮島に屋敷が一軒建っていた。
    中も広々としており、二階建てで大広間に、個室が5つある立派な屋敷だ。
    そこには1人の青年が住んでいた。
    かつて夷陵老祖と呼ばれた魏無羨である。
    彼はこの広い屋敷の1人で住んでいた。いや、この空間に1人で住んでいるのだ。
    屋敷の中は豪華絢爛で、魏無羨のための浴室、寝室、衣装室、図書室、台所まで完備されていた。
    屋敷の外には草原が広がっており、そこには果実のなる立派な樹木や、畑、魏無羨が寝起きする屋敷とは別の農作業をする道具が保管された小屋があった。
    更に透明な橋を渡って行く別の浮島では人工的な池があり、そこには沢山の魚が泳いでいた。
    周りには猪や狐、鳥などのさまざまな動物もおり、まるで座学時代に遊んだ雲深不知処 の山を思い起こす場所だ。
    他の島には魏無羨を慰めるように商店街があった。商店街と言っても人はおらず、その形を再現しただけのものに過ぎない。他にも色とりどりの葉をつける立派な樹木があった。
    魏無羨が暮らす屋敷の玄関前には見たこともない白く細長い円柱のものがあり、楽器のようにそこに空いてる穴からは絶えず清心音を流し続けている。
    その音はその楽器から遠く離れた島でもまるですぐ近くで演奏されているかのように聞こえ逃げる場所がない。
    魏無羨がこの空間に来た…というより気づいたらここにいたのだが、もう何年も経っていた。
    魏無羨は乱葬崗にいた。
    温氏の残党たちと一緒にいつもと同じように過ごしていた。
    魏無羨は伏魔洞で呪符の研究に熱中していた。そこに客人が来た。含光君…藍忘機だ。
    藍忘機はなぜか時々乱葬崗に顔を出していた。
    温氏と夷陵老祖を監視するためなのか、子供が好きなんて話は聞いたことがないが子供が好きなのか。
    その日の藍忘機は天子笑を持ってきていた。魏無羨への土産だといい、手渡したのだ。
    魏無羨は喜んで警戒も確認もせずに天子笑の蓋を開けて豪快に飲んだ。魏無羨は何度も自分に清心音は効かないと言っていたが藍忘機が清心音を奏でる。
    そこで目が覚めたらその空間にいたのだ。
    魏無羨は酒に非常に強くそのとき飲んだ天子笑も気を失うほどではなかった筈だ。
    しかしいつ気を失ったのか、眠ってしまったのかさえ覚えていない。
    側には陳情も陰虎符もない。
    魏無羨は藍忘機にしてやられた!と思い、藍忘機の名を連呼しながら屋敷の中を捜索したが誰もおらず、外に出れば乱葬崗とは似ても似つかない場所だったのだ。
    その空間を捜索しても藍忘機どころか人1人いない。
    呆然としているとあたりはいつしか周りは暗くなっており、あっという間に夜になってしまった。
    魏無羨が屋敷の石段に腰掛けていると目の前急に見たことのない壺、急須が現れたのだ。
    いったいその壺はなんなのか。魏無羨がじっとそれを見ていると壺の先から藍忘機が出てきた。
    その壺は普通の急須より大きいが人間が入るほどではなかった。そこから藍忘機が出てきたのだ。
    「藍湛?!」
    魏無羨は驚き思わず叫んでしまった。
    藍忘機はその声の方を向いて魏無羨を確かめると彼を抱擁した。
    「藍湛…?」
    魏無羨は困惑した。
    魏無羨の記憶では藍忘機はそんなことはしないはずであったからだ。
    「魏嬰、大丈夫。全て私に任せて。」
    そういうと藍忘機は乾坤袋から大量の食料を取り出した。
    「藍湛…どういうことだ…?ここはいったいなんなんだ?」
    魏無羨が質問しても藍忘機は急いでるようで答えずに再び壺に吸い込まれて消えてしまった。

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