俺の忠犬は待てが出来るマークスに何度もマスターを見ると胸のあたりがそわそとする事がある、と言われる。
俺はその答えを知っているけれど、でもマークスにはまだ早い。
マークスは俺の愛銃だけれど、でも恋愛になると話しが違ってくる。
でも、手入れをしたりする度に、その綺麗な顔をずい、と俺に近づけてマスター…と切なく俺を呼ぶマークス。
ど、どうしよう、俺の愛銃、顔がいい…って!そうじゃない、そうじゃない。
マークスは大事な愛銃なんだから。
それに俺はマスターとして他の貴銃士と話したり…マークスがその度に、忌々しそうな顔をしているから、マークス、駄目だろう、と叱るんだけれど、大型犬のように耳が見えてしゅんとしてしまうから、最近はあまり怒らない。
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