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    kuarinyota

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    kuarinyota

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    つむ夏前提のモブ夏(俺夏)です。
    モブのくせに変にポジティブで鈍感な俺くんが、つむ夏に不審者のごとく塩対応される夢小説です。
    フォロワーさん、リクエストありがとうございました。

    #つむ夏
    tsumunatsu
    #モブ夏
    summerOfTheMob
    #俺夏
    iSummer

    つむ夏前提の俺×夏目「……どちら様かナ」
    つい声をかけてしまった。昔、口に出すことすらできなかった呼び方で。
    数週間しか見かけなかった、でも強烈に印象に残っている『彼女』。あの子が『彼』だと判明してもなお、ずっと心にちくちくとむず痒い感触が残っていた。
    いつか会えたら良いなぁ、なんて。桜よりも淡い期待をしつつも、どこかで諦めていたのに。まさか、こんなところで会えるとは。なんて素晴らしい巡り合わせだろう。
    「えぇっと……も、藻部もぶ太です! ダンス教室で一緒だった……」
    「…………あァ、そういうことカ」
    夏目ちゃん……じゃなくて、夏目くんはアイドルになったんだよな。占いもしてるんだっけ。
    「それデ?」
    「? はい?」
    「何で呼び止めたノ?」
    「なんでって…………」
    ──知り合いだから。
    そう言おうとして、口をつぐんだ。
    俺にとっては衝撃的な出会いでも、夏目ちゃん……夏目くんには違うんだろう。名乗ってからようやく思い出したみたいだし。
    ──少し寂しいけど、仕方ないか。
    応援してます! とか、当たり障りのないことを言おうと再び口を開こうとしたとき、のんびりとしたトーンの声が聞こえた。
    「夏目くん、探しましたよ〜? こんなところで何しているんですか?」
    「別に遅刻してないから良いでショ」
    「それはそうですけど…………って、あれ? もしかして藻部くんですか?」
    「あ、はい! 藻部もぶ太です!」
    「わぁ、久しぶりですね」
    髪が鬱陶しそうな人だ。確か、青葉つむぎさん? だったはず。夏目ちゃ……夏目くんと同じユニットに所属しているんだよな。
    でも、何で俺の名前を知っているんだろう。
    「じゃあ、俺たちこれから予定があるので」
    「あ、はい!」
    まぁ、いいか。夏目ち……夏目くんとはちょっとしか喋れなかったけど、奇跡的な再会を果たせたんだから。
    「また会えるといいですね!」
    「あはは、そうですね。では、さようなら〜」
    「…………」
    そうして俺は、遠ざかるふたりの背中を見送った。
    ──あれ?
    そういえば夏目ちゃん、なんで青葉さんの袖をつまんでたんだろ?
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