左京とこれからもずっと、支え合って生きていきたい。
莇が左京に結婚前提の交際を申し込み、2人の関係が恋人へと変わり、数年後それぞれの親への挨拶を済ませた。
2人の結婚に周囲の人間は理解を示し、前途を祝福した。
しかし、結婚といっても役所に書類を提出するわけでもなく、劇団と仕事を効率良くこなすのに106号室で暮らしている。
そして、莇は「人前で破廉恥なことするなんて、結婚式ってのはどうかしている」と相変わらずで、左京も「坊が望まないなら、挙式の資金は貯蓄にまわそう」と、誓約の言葉を、この部屋で2人きりで交わした。
今までと同じように互いの心を支え合い、たまに寄り添ってくちづけを交わす程度の穏やかな距離。
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