ぴたごらとらぶるでベッドインするカルデア時空伊正「では貴殿は詫びに私を媛のように抱けるのか!?」
そんな台詞が口から飛び出た瞬間、既に後悔していた。いやもっとその前、先の任務であのような災難があった時点でもう最悪の底を突き抜けていた。そこまで行ったら私と言う愚か者はもう、どうにもこうにも物事の時勢を立て直すことが出来ぬのだ。
その結果がこれだ。意を決して目を開け数日前の失言の結果と向き合おうとした瞬間、すぐ閉じてしまった。衒いのない意味で浅からぬ縁のある人物が、ひたすらに個人的な意味で浅からぬ想いを持つ人物が、裸で、自室の自身の寝具の中に居る現実に耐えられなかった。更には自分まで裸で、気のせいだったと思いこめる状況ではなく、目を閉じて全てを拒絶する事しかできない。そんなものは紙程の守りもないのに。
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