突発如月誕生祝い小噺「兄さん!誕生日おめでとう!!いい朝よ!!」
「……なに、ごと、」
朝6時のよく晴れた霊2月24日、部屋に押し入り問答無用で雨戸を開け涼華に叩き起され目をこすりながら上体を起こす。
確か今日は何も無かったはずだからもう少し寝たかった……とぽやぽやした頭で考えながら胡座をかいて伸びをし挨拶代わりに角を合わせて目を覚ます。
「如月〜涼華〜、起きたら顔洗ってらっしゃいね」
「はーい」
「はい。……涼華、痛い。下りて」
「んーもう少し」
いつもながら中々離れない妹を頑張って引き剥がし洗面所へ向かい、顔を洗って鏡を見つめる。
年々育つ自身の角を眺めては触りまだまだ幼いと再認識して肩を落とす。
"いつか父のように立派な隊士に"そう心に決めて日々鍛錬を続けているが体の成長はすぐ表れるものではなく"早く大人になりたい"と子供ながらにもどかしさを胸に秘めていた。
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