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    uruuri06

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    uruuri06

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    廃盤になった今は亡き某銘柄をイメージして書きました…字書き初心者です…
    分かる人には分かるあのすごい甘さ、そしてマジでカラーがリー先生なんです………
    気になった人は検索してください。

    #アクナイ
    #鯉博
    leiBo

    煙草のような君喫煙所にて"理性尽きかけドクター"と2人きりで煙を喫んでいるとき、唐突にドクターの口からポロリと出た言葉に、露骨に眉をしかめてしまった

    「リー、君ってば、煙草みたいだよね」

    こちらを上目で窺いながらいたずらっ子のように話すドクターの口からは、濃く青白い煙が漏れ出ている。肺まで深くは吸い込んでいないようだ

    「煙草みたい、ですか?あまりいい気はしませんが、ちなみにどのようなところがおれみたいなんです?」

    息を深く吸い込み、まだ長い煙草を一気に燃やす。焼けた巻き紙は一瞬赤々と輝くが先から次第に灰となっていく
    葉が多く残っているため、幾分か刺激は弱い
    肺まで送り届けた煙をドクターがいる方向とは反対に吐き出す
    緩やかな風が煙を巻き上げ空気に溶けて消える

    ぷかぷかと煙を吐き出したドクターが得意気な顔で指折り類似点をあげていく

    「まず1つ目、これは煙草と言うよりライターなんだけど」
    ドクターが親指と人差し指を擦るジェスチャーを交えながら説明する
    「あのフリントが削れたときの火花、あれ君のアーツ攻撃みたいだろ?」

    腕を広げて自分のからだの回りに線を引く動作をしながら楽しそうに笑うドクター。確かに、敵を弾いているときはおれを囲んで火花のような光が浮かぶ

    「2つ目は自分に都合が悪くなったら大袈裟に頭痛が~とか言って煙に撒いてすぐにどっかに行こうとする所、まさに煙草の煙みたいだね」

    これには返す言葉もない。全力で仕事をするとそれ以降全力で片付けないとサボっているように見えるでしょう?8割ぐらいの能力で捌くのがちょうどいいんですよ…とは言えるわけもなく。この人が、おれ達オペレーターが戦場で傷つかないよう全力を傾注しているのを知らない者はいないだろう。石棺から目覚める前の記憶を無くしながらも卓越した頭脳で敵を葬る、ロドスの指揮官でありながら研究者でもある。理性が0になると今回のように突拍子も無いことを言い出すことはままあるが。

    「そして3つ目、君は懐に入れたものに対しては特に情に厚いだろう?煙草は火を付けたばかりの時は熱さなんて感じないのに火種が近づいてくると唇や手元に熱を感じる。そこがなんだか君の懐に入れてもらえたというか、」

    今までこちらを眺めながら楽しそうに類似点をあげていたが、何を思ったのかからだごとそっぽを向き

    「あー、、、その、、えーっと、、距離が縮まったよなぁとか、、ん~、、」

    恥ずかしそうに、小さな声で、しかし聞こえないというわけでもない。
    今のドクターがどんな表情をしているかは分からないが耳元が少し赤くなっている。
    おれのことを煙草に例えた本人はおそらく軽い気持ちで何の考えも無しに思ったことを口にだしてしまったためこうなるとは考えていなかったのだろう。だんだんと愉しくなってしまったおれは、ドクターの背後から肩越しに顔を覗き見る。うろうろと視線が泳いでいるドクターをつっつきながら他には?と続きを促す

    「もう、!あまりからかわないでくれ…!」

    煙草を手にしている反対の手で、顔を覆いながらつつかれていた身をよじるドクター。
    これ以上近づくなと言うように手で体を押し退けようとしてくる。その動作さえも可愛らしくて相好を崩したままじっと横顔を見つめる
    ドクターはそっぽを向いていたがこちらが話の続きを諦めていないことを察すると、とギュッと眉を寄せながら、言わなきゃ、ダメ…?と片手で顔を覆った指の隙間からこちらを覗きこみ問うてくる

    「そう言われると、気になってしまうのが人の性ですよ、ドクター」

    逃げ場が無いと悟ったのかおれの後方を指差し

    「恥ずかしいからあっち向いてて」

    幼子のようなかわいらしい姿に、あまりちょっかいをかけすぎるのもよくないかと、好きな子ほどいじめたくなるのを我慢し、はいはい、分かりましたよとドクターに背を向ける

    「…………これが最後なんだけど…」

    たっぷりと間を開けて少しずつ語り始める

    「………見た目威圧感があって近寄りがたい所が煙の苦さに似ていて、それでも吸い終わった後の唇を舐めると甘い所とかが、、、その、、、私に対する君の行動というか、、、君に近しいものが味わえる癒しみたいで、、、」

    呻き声をあげながらも、言葉を選び、必死に伝えようとしてくれていることが容易に想像できてしまう。そういう間柄になったのはここ最近で、ドクターはまだ愛を受け取ることも伝えることも慣れていない

    「実はね、、、今私が吸っているこれ、見て分かるように巻紙もフィルターも真っ黒で、君の瞳のような金色のラインが入ってる、まるで君をイメージして作られたかと思って、見つけた瞬間手に取ってたんだ、」

    よく煙草の銘柄をコロコロ変えるドクターが、今回は珍しいのを吸っているなとは思っていたが、まさかおれが理由だとは思わず深いため息が出そうになる

    ドクターの方に向き直ってハットを被り直す。ドクターから向けられる愛に慣れていないのは恥ずかしながらおれもだった

    「これ匂いもだけどフィルターがメチャクチャ甘いんだよ、1本どう?」

    頬を赤く染めたドクターが気を紛らすように、おれのイメージカラーの煙草を箱ごと差し出す

    香りの割にはタール値が重めのそれをドクターの手から没収し、その甘い唇に口づけた

    「甘いのはあなただけで結構です」

    うろうろと全く視線が合わずに泳ぎまくっているドクター。慣れていないことの連続で目が回り卒倒しそうになっているのを尻尾で支えながら、ドクターのもう片手にある吸いかけの煙草も没収し、次からはもう少し軽めのものにしましょうね。とおれは囁いた



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    はるち

    DOODLEロドスでダンスパーティーが開かれるのは公式というのが良いですね
    shall we dance「あなたには、ダンスはどのような行為に見えるかしら?手を相手の首元に添えて、視線を交わせば、無意識下の反応で、人の本心が現れるわ」

    踊ろうか、と差し出された手と、差し出した当人の顔を、リーは交互に見た。
    「ダンスパーティーの練習ですか?」
    「そんなところだよ」
    ロドスでは時折ダンスパーティーが開催されている。リーも参加したことがあり、あのアビサルハンター達も参加していることに少なからず驚かされた。聞けば彼女たちの隊長、グレイディーアは必ずあの催しに参加するのだという。ダンスが好きなんだよ、と耳打ちしてくれたのは通りがかりのオペレーターだ。ダンスパーティーでなくとも、例えばバーで独り、グラスを傾けているときであっても、彼女はダンスの誘いであれば断らずに受けるのだという。あれだけの高嶺の花、孤高の人を誘うのは、さぞかし勇気のいることだろう――と思っていたリーは、けれどもホールの中央で、緊張した様子のオペレーターの手を取ってリードするグレイディーアを見て考えを改めた。もし落花の情を解する流水があるのならば、奔流と潮汐に漂う花弁はあのように舞い踊るのだろう。グレイディーアからすれば、大抵の人間のダンスは彼女に及ばないはずだ。しかしそれを全く感じさせることのない、正しく完璧なエスコートだった。成程、そうであれば、高嶺の花を掴もうと断崖に身を乗り出す人間がいてもおかしくない。
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