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    akiajisigh

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    akiajisigh

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    1/21『いろキミ2』展示作品
    会話と擬音のみ。
    付き合い始めの次男が四男から猫の撫で方を教えてもらう、それだけの至って健全な…健…全…少なくとも四男は真剣です。

    ※次男が四男のテク?にメロメロなので、一カラに見えがち?
    苦手な方は回避願います。

    #BL松
    #いろキミ
    you
    #左右不定
    indefinite

    正しい猫の撫で方「オレも路地裏に連れてってくれ!」
    「何いきなり」
    「フフーン。お前とももう他人の関係では無くなったからな!」
    「いや元から他人じゃないよね」
    「照れるな照れるな。とにかくお前と深い仲になった以上、お前の大事なキャッツたちとも他人と言うわけには行かない!ひとつ挨拶をしておこうと」
    「却下」
    「ホワイ?!なぜ!」
    「お前煩いし動きも煩いし、猫逃げるし」
    「うるさくしない!静かにするから!」
    「それに、お前絶対、猫撫でるの下手だし」
    「へっ?!」
    「明らかに下手そうだし。下手くそ松。」
    「下手くそじゃないもん!!あ、いや、ゴホン
     …フッ、そうだな。お前はまだオレのテクを知らないからなぁ。オレのゴッドハンドを持ってすれば、どんなキティもメロメロさぁ!」
    「ほほーう。大した自信で」
    「自信しかない!」
    「じゃあやってみて」
    「ん?」
    「今からおれが猫役やるんで。やってみて。」
    「ええっ?!」
    「はい。にゃーん。」
    ゴロン
    「え、ええっと…じゃあ…」

    ゴクリ

    「よーしよしよしイチマツは可愛いなあよしよし」
    シャーーー!!
    バリバリ
    「いったあああ!」
    「はい、不合格。全然だめ。話にならない。」
    「そんなぁ」
    「あのね。お前のソレは犬の撫で方。十四松とかなら喜ぶだろうけど、猫にそんなんやったら一発で逃げられるよ。おれで練習しといて良かったね。」
    「え、いや、絶対こっちの方がダメージでかい。顔傷だらけだし」
    「猫に逃げられる以上のダメージなんてねぇよ!」
    「ええ…」
    「まあいいや。じゃあ交代ね」
    「へっ?」
    「手本見せてやるからさ、次、お前が猫役やれよ。」
    「えええ?!」
    「何、嫌なの?」
    「いや、嫌というか、えっ?お前が、オレを、撫でるの?」
    「せっかく人が親切に実地で教えてやろうってのに…まあ、嫌なら無理には」
    「やります!やって下さいお願いします一松様!」
    「なに急にやる気出したの怖。まあいいけど…
     じゃあ猫になって。はい、そこに四つん這いになって」
    「う…こうか?」
    「にゃあ」
    「へっ?」
    「にゃあ、だよ。猫だろ?さんはい、にゃあ。」
    「に、にゃあ?」
    「よし。
     そもそも外の猫は警戒心強いから初見の人間にそうそう近づかない。まずは敵意がない事を示す。」
    「な、なるほど」
    「にゃ、あ。」
    「に、にゃー」
    「うむ。
     何より大事なのは姿勢、目線を出来るだけ低く、さっきも言ったけど大きな声や速い動きはもっての外。あと、目は合わすなよ。猫にとって目ぇ合わすってのは喧嘩の始まりだからな。」
    「にゃ?!むむ…にゃーん」
    「よしよし。
     でも猫って好奇心も強いから、こうしてゆっくり手を差し出せば、気になって寄ってくる。あ、手のひらを上ね。逆にすると威嚇と思って逃げるよ」
    「にゃ。」
    「よし。
     …おいでー。にゃあ。にゃあーお」
    「に、にゃ?」
    「チチチッ。おいでー。怖くないよぉー。にゃーお」
    「にゃ…にゃー」
    「そーうそうそう、良い子だねぇ。
     …そんで、猫はまず指に鼻先を近づけて臭いを嗅いでくる。その時も好きなようにさせて、大きくは動かない」
    「にゃ…こうにゃ?」
    「そうそう、そんな感じ。で、敵意がない事を確認してゆっくり近づいてきたら、こちらもゆっくり指を動かして、こう、鼻先から顎、顎から喉の方を優しくさすってやる。くれぐれも強くやるなよ。初めは触れるか触れないか、あれ?当たってる?あっごめーんうっかり☆くらいな。あくまで優しく、さりげなーく、な。」
    「に、にゃ…」
    「んで『この人間は痛くしない、気持ちいい事しかしない』って思わせる事ができれば、後は向こうから撫でて欲しいところを押し付けてくる。そこを撫でてやるだけ。」
    「んにゃ、ぁあ、にゃああ」
    「その内手のひらに重みを預けてくる。ここまできたらもうこっちのもんだ。頭でも背中でも撫で放題。毛並みに沿ってれば怒られない。それでも優しく、ゆっくりは変わらないからな。」
    「ああ、あああ…」
    「猫によって好き嫌いはあるだろうけど大体頭や耳の後ろはテッパンかな。こんな感じで」
    「にゃあああ…んんん…」
    「手のひら全体で撫でてもいいけど、慣れてきたらちょっと指を曲げてもいい。仔猫を舐める親猫のベロってザラザラしてるから、そんな感じで、軽く爪を立てて掻く感じで、こう…」
    「ふぁ、ああああ…」
    「手つきと強さをよーく覚えとけ。
     …よーしよーし。良い子だねぇよしよし。」
    「…ぁぁ…」
    「…こうな?」
    「…」
    「よし、以上。分かったか?」
    「…」
    「…分かった?」
    「…」
    「おい、どうした?」
    「…も」
    「ん?」
    「…もっと撫でてにゃぁ…」
    「ええ…」
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    Replies from the creator

    akiajisigh

    PROGRESSこちら、鋭意製作中に付き途中まで。
    ひょんなことから知った『温め鳥』というワードに滾って勢いで書き始めた、
    鷹次男と雀四男の話

    *今後の展開で死ネタが入ります。
    *作者が強火のハピエン厨なのでご都合無理やりトンデモ展開でハピエンに持ち込みます
    いずれにしろまだ冒頭…完成時期も未定。
    それでも良ければご覧くださいm(_ _)m

    17:00追記。やっと温め鳥スタイルに漕ぎ着けた。
    温め鳥と諦め雀もう駄目だ。

    自分では来た事もない高い空の上。耳元には凍えるほど冷たい風がびゅうびゅうと吹きつける。所々の羽が逆立って気持ち悪いが、それを嘴で直す事もできない。何故ならおれは今、自分の脚より太い枝のような物で体中をがんじがらめにされている。背中に三本と腹側に一本、絡みついたそれに抑えつけられ、右の翼が変な形で伸びている。もう一本に挟まれた尾羽が抜けそうで尻もピリピリ痛む。さらに首を右側から一本、左から一本ガッチリ挟まれて身動きを完全に封じられ、最後の一本は茶色い頭にかかっている、その『枝』の先についた鋭利な爪が目の端にキラリと光り、思わず生唾を飲み込んだ。飲み込んだだけ、他は全く動けない。抵抗などできるはずもない。早々に諦めて斜めに傾いだ首のまま、見た事もないほど小さな景色が右から左に流れていくのを見送りながら、頭の中では自分のこれまでを見送り始めた。
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