七海がネックレスをつけるまでの話土足厳禁のネタ帳の中にいつ書いたのかこんなものがありまして。
『最初に抱かれた時のように二人で任務になって一つの部屋に泊まって幸せな夜を過ごした次の日に夢主が死ぬ話』
字面だけでもう最悪じゃん…なんでそんな酷いこと考えるの…??人の不幸を吸わないと生きていけない怪異なの…??
1話の時とは天と地の差のラブラブ具合で、あの時とは全然違う…ジーンって考えてる七海は感極まってまたきっと蛸のように夢主に巻き付いて寝る。先に起きた夢主がまた巻き付いて寝てる…フフって幸せ噛み締める。遅れて起きた七海と「ホント七海って朝弱いよね」「貴女がいると猶更…」とかそんな会話する幸せな朝。
それで宿泊の本来の目的である任務へ二人仲良く向かったら報告より強いか多い呪霊がいて夢主の身体は半分になる………そんな…これでは灰原の時と同じ…………
どうみても応急処置で生死が左右されるレベルじゃないし、硝子のいる高専からは遠く離れた地だし夢主は生き伸びることを即座に諦める。
自分の半身を噛み砕いた呪霊をブチ殺した七海を見て夢主は安心して、そして七海は絶望しきっている。夢主はその悲愴な顔に思わず笑っちゃう。
そっか、私のためにそんな顔してくれるんだ、ちゃんと愛してくれてたんだねありがとうって…
私がいなくなったら、もう私に囚われず誰かと幸せに生きてほしいと思う夢主はクリスマスプレゼントのネックレスを返す。
震える手で受け取る七海。
夢主的には『遅れた受け取り拒否』なんだけど七海からしたら『形見の手渡し』に他ならない。
次の人生は二人でずっと幸せに生きようねって言いたいけれど『愛ほど歪んだ呪いはない』同期の持論がチラついて口から出たのは
「さあ来世に期待ね」
笑って死ぬな
その日から丸1年間いつもののベージュをやめて真っ黒なスーツを着るようになる七海。
(1年間:配偶者が亡くなったときの忌中期間)
ネクタイを緩めて第一ボタンをパチンと外すと首元でアクアマリンがキラリと光る。
(アクアマリンの宝石言葉:幸福)
初めて戦闘でボロボロになった七海を見た新入り補助監督が深く考えずに「あれ?レディースのネックレスですか?意外ですね〜」って言う。サッと血の気が引く伊地知。何でもない顔で「大切な人に頂きましたので」と返す七海。漸く察する補助監督。
そして2018年10月31日を迎える。
『幸福』の宝石を形見に受け取った七海可哀想すぎません…???????幸福なわけないじゃん……夢主がいなくて幸せになれるわけないだろ…別れた時どんだけヤツれたと思ってるんだ…
でも七海は事実に則し己を律するんだよ…親友の死も想い人の死も胸に抱いて呪術師を続けるんだ…うぅ…………七海…………幸せになってくれよぉ……………………
サウダージ(ポルノグラフィティ)が色んな気持ちを抑えて術師を続ける強い七海の歌にしか聞こえん……………
⇓悲鳴をあげたところ厳選⇓
私は私と はぐれる訳にはいかないから
いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ
誰にも邪魔をされずに海に帰れたらいいのに
あなたをひっそりと思い出させて
諦めて恋心よ 青い期待は私を切り裂くだけ
あの人に伝えて…寂しい…大丈夫…寂しい
あなたのそばでは 永遠を確かに感じたから
夜空を焦がして 私は生きたわ恋心と
こんなんもう土足厳禁(死ルート)のエンディングテーマじゃん…(違)
呪術師としての『私』を貫くために夢主への想いを遠ざける七海建人の歌だもん……(違)
夢主といる時の七海くん幸せそうだもんなぁ〜(涙)(涙)(涙)穏やかで幸せな時間にきっと永遠を感じていたんだよ彼は
しかしそんな時間はあっけなく終わる……と…ウッ…………………
まあこれはただの妄想だから!!!七と夢主は末永く幸せに暮らすし二人によく似た子孫ひ孫に囲まれて穏やかに死ぬから!!!!大丈夫!!!!!!!