しょうらいのゆめ。小さい頃は明確になりたいものがたくさんあった気がする。
お花屋さんにケーキ屋さん…アイドルなんかも…憧れだけはあったりしたし…
あとはありきたりだけど、誰かのお嫁さんとか…
でもその後の中学の進路相談でなんて言ったか…今となっては覚えていない。
そして、今も…それは曖昧なまま。
「味覚障害があるんじゃパティシエなんて到底無理な話さ。それにそのボロボロの身体でアイドルとか本当笑える。
古傷見せるのがファンサ?へー…それは斬新だ」
「ちょっと!いきなり何!」
水を差す様なオベロンの言葉に声を上げ、辺りを見渡せば周りの景色がマイルームとは違う…恐らくここは夢の中。
辺りは色付いた木々が生え秋の森を連想させる事から…ウェールズの…オベロンの森なのだろう。
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