名前を呼ぶのは、あの時
貴方に、君に
逢わなければ
『好き』を抱かなかっただろうか?
名前を呼ぶのは、
「鶴丸さん」白くて美しく、儚さの中に強さを秘めた太刀。
鶴丸国永を、審神者は見つけて呼んだ。
「主」
鶴丸は近侍の任に就き、仕事を進めている。
近侍に任命されて、もう少し距離を詰め、仲良く出来ると思っていたが。
現実は簡単でない。
主は他の刀剣達とも、積極的に交流し、仲良くなっているのだ。
鶴丸自身も仲良い方だが、違う関係になりたい。と望んでいる。
好きなんだよ、主が欲しいんだ。
なんて言える訳ねぇな、と心の中でため息をつく。
近侍なんて、好きな人の隣にいれる特等席なのにな!
2人は任務を確認しながら仕事を進めて、一日が過ぎて行く。
午前0時。
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