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    ゆきこ

    軌跡のロイド沼在中、支援課箱推し。ロイド君を中心に色々雑多に放り投げてます。正直地雷原のようなものだと思うので自衛をお願いいたします。
    Rとかこれはちょっと、という話はこそフォロ限定にしておりますがどうかご了承くださいませm(_ _)m

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    ゆきこ

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    新Ⅶ組のあの絵を見て思い付いたらくがき。書いてから男性陣の格好は飲食店の接客には向かないな?と思ったけどまあ良いや。あまり細かい部分は気にせず読める方向けかもです。

    #軌跡
    locus
    #リィン・シュバルツァー
    linSchwarzer.
    #オーレリア・ルグィン
    aureliaLeGuin.

    「喫茶店の手伝い、ですか?」

    突然呼び出されたと思ったら分校長から告げられた言葉に、特務科Ⅶ組の担当教官であるリィン・シュバルツァーは瞬きをする。
    しかし分校長は彼のそんな様子など気にも止めず、そうだ、と言葉を続ける。

    「無論、ただの手伝いではないぞ?でなければ、そなたたちに頼んだりはしない」
    「それは、そうでしょうけど。…もう少し詳しく、聞かせていただけますか?」
    「ああ。…近頃、帝都の一画に新しい喫茶店が出来たのだが。その近くにある店から、そこの店の者から脅されているという訴えがあってな」
    「脅されている?まあ競合店ですから、目障りなのかもしれませんが、しかし…」
    「あまりに短絡的、と言いたいのだろう?…訴えてきた店には、何度か足を運んだ事があってな。なかなか美味いコーヒーを出してくれるので、その礼も兼ねて少しばかり調べさせた。そしたら、なかなか面白い事が分かってな」
    「…面白い事、ですか」
    「ふふ。そう嫌な顔をするな、シュバルツァー。…その新しく出来た店にはな、裏社会の人間が関わっていたのだよ」
    「裏って。…マフィア、ですか!?」
    「正確には、かつてその道にいた者、だな。だが、一般人にとっては大差あるまい」
    「なるほど。つまり、しばらく用心棒を兼ねて手伝いをしろ、と。そういう事ですね?」
    「それと、手を引かせるか、叶うならば脅迫の現場を押さえて欲しい。そうすれば軍の方で取り調べられるからな」
    「………何だか、先日のクロスベルの件を思い出すのですが」
    「ジャズバーの一件か。報告書、なかなか楽しく読ませてもらったぞ?…最も、一番肝心な部分については触れられていなかったがな」
    「肝心な…って、まさかっ!?」
    「シュバルツァー。そなた、なかなかの美人振りだったらしいな?」
    「…うう。そんなの、報告書に書ける訳ないじゃないですか…」
    「ふふ。まあ、大概の者は信じぬだろうしな?」
    「はあ。それで今回の事を思いついた訳ですね?…分かりました、やりますよ」
    「そなたの顔はよく知られているが、今回はそれが牽制になるかもしれぬ。よって性別は変えなくていいからな?」
    「勘弁してください…」

    こうしてⅦ組のメンバーはしばらくの間、シフトを組んで帝都とリーヴスを行ったり来たりする事になった。
    更にその喫茶店はいわゆるコンセプト喫茶というもので、店内の内装やメニュー、従業員の制服に至るまで東方の文化を取り入れており、今度はコスプレか…、とがっくりと項垂れるリィンの姿があったとか。

    なお、脅迫の現場は時間はかかったものの比較的あっさりと押さえる事ができ、お礼にと制服をもらって喜ぶユウナやミュゼの姿が見られたらしい。

    おしまい!
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    ゆきこ

    TRAINING赤ずきんパロ、だったはずのもの。もはや別物だけど。原因は初対面の人間(狼)にお前を食べるって言われたら、ロイド君は絶対食べる(物理)って解釈するよなあと思った事。で、それに合わせて弄ってたらこんな事に。
    なお引いたお題は『赤ずきんパロディ。久々に獲物を見つけたリィン。赤ずきんのロイドに襲いかかるも、逆手に取られてしまう。“食べられる”のは、どっち?』だった。
    ロイドが狼なリィンを餌付けする話「ランディの所に届け物をしてきてもらえない?」

    ある日、エリィにそう頼まれたロイドが向かったのは、森の奥深くにある彼の住む狩猟小屋。
    もう少し町に近い所に住めば良いのに、まあ以前は俺も住んでたんだけど、などと考えながらロイドが森を歩いて行くと、目の前に犬のような耳と尻尾が生えた、ロイドよりも少し年下に見える男が立ち塞がった。

    「その手に持っている物を置いていけ!」
    「ダメだよ。これはランディへの届け物なんだ」
    「ランディ…って、あの小屋に住んでいる狩人の?…君はあの人の知り合いなのか?」
    「そうだよ。俺はロイド・バニングス。この近くの町に住んでいるんだ」
    「あ、俺はリィン…って、自己紹介してる場合か!?」
    「だってランディの知り合いなんだろ?あれ、もしかして違ったか?」
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