気持ち良く晴れた日の朝。
こんな日はと、大量のシーツを洗濯し。干し終わった白い大きな布が、広い庭で青空にはためくのを見て月島は満足気に頷いた。
天気の良い日に干そうと、この晴れを待っていたのだ。
月島がメイドとして勤めるこの鯉登家の邸宅に住んでいるのは、主人である鯉登のご家族だけではない。月島のような住み込みで働く者も含めると結構な大人数となる。さらに来客用ベッドなどもあるので、それらすべての寝具の洗濯となるとなかなかに大仕事だ。
月島は男であるがメイドである。
仕事内容は家事手伝い。服装はしっかりメイド服でスカートだし頭にはヘッドドレスも着けている。
それには諸事情があるわけだが、今は置いておく。また機会があれば語ることにして。
2222