パルマコス弟のアーサーが生まれた時ゆるやかに私の人生は終わったと感じた。
ファイアーマンという家は生まれた弟に家督が引き継がれるだろう。
ルキウスという名は無駄になったがそれはそれで仕方のないことだと幼いながらに理解した。
程なくして分家の一軒家に世話係のアルフレッドと私は引っ越すことになり。そこで生活することになった。
パパはもともと家へは滅多に帰ってこない。
大好きなママに会えないのは寂しかったが「ルキウス、アーサーを大好きでいて、守って愛してあげてね、お姉ちゃんをしてくれてありがとう。」
という言葉を馬鹿の一つ覚えのように鵜呑みにし真っ当にそれを実行した。だから1人で家で生活することを受け入れている。それに1ヶ月に一回お土産と一緒に大好きなママが会いにきてくれてその時にうんと褒めてくれるので私はその時間が大好きだった。
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