愛してるゲーム昼下がりの談話室で、俺は賢者様と向かい合って座っていた。テーブルの上には美しい花が生けられた花瓶と美味しいクッキーと俺が淹れた紅茶が並んでいる。用事があって中央の街へ出たら新しい店に美味しそうなクッキーが売っていた。お土産に買ってきたら、一緒にお茶にしましょうと賢者様が誘ってくれたのだ。賢者様の目を見て、俺は言う。
「晶、愛してる‥」
微笑みながら見つめると、賢者様は真っ赤になった顔を手で覆って首を振った。
「カ、カイン‥それ以上無理です‥!格好良すぎて心臓がもたない‥」
ギブアップの仕草をした賢者様を見て俺は破顔した。
「俺の勝ちだな!」
「うう、カインには一生勝てそうにないです‥」
「はは。晶のこれからの成長も楽しみにしているよ」
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