「乳を出せ」
「…………はい?」
「いいから黙って脱げ」
「待て待て待て、どういうことだ! って力強いな」
「選べアドラー、自分から脱ぐか、俺に無理やり剥かれるか」
「ヒーローに有るまじき発言だな……ほらよ」
「……………」
「ウィルさんや」
「……………」
「なあって」
「……………」
「なあ! せめて喋ってくれよ!! なんで黙って俺の胸を揉むんだ」
「……きょう」
「うん?」
「ブラッドさんは会議で、オスカーさんは出張で」
「おう」
「うちのチームは俺とアキラだけだったんだけど、まあ他のチームもいるし大丈夫だって思ってたんだ」
「うん」
「なのにやたらトラブル多くててんてこ舞いで」
「うん」
「疲れた」
「……うん。そうだな。おつかれさん。でもそれと今とどう繋がるんだ???」
「疲れたから、あとの乳を揉もうと」
「なんで!?」
「なんか、本能?」
「え、怖。まじでずっと揉んでるし……」
「お前が疲れたら俺の揉ませてやる」
「ならいいかって思っちまった……」
「よし、じゃあ大人しく天井のシミでも数えてろ」
「それが何か違うことは分かる」