「ケープ振り合うも多生の縁」トロがリザイズするきっかけの話槍を振りかぶり融合へ突進する。
それをひらりとかわし、そのままトロの懐にせまりアイアンクローでたたき伏せる。
融合「はぁー、槍は間合いをいかせって言ってるだろう。」
頭を押さえたまま足と膝をつかってトロの膝の上に乗り身動きをとれなくする。
トロ「っ、う゛ーーー!!!」
融合「槍はリーチが最大の強みであり、弱点だ。懐に入られたら何もできないだろう?」
苛立ちにまかせ暴れようとするトロ、融合の肩にもとどかない手をひたすらに伸ばす。
融合「そう、今まさに届かないそれがリーチの差だ。届かない間にいる限り槍の有利だ。」
開いている方の手でトロの手首をつかみ、言い聞かせる。
トロ「う゛っ」
融合の指の隙間から悔しいというトロの瞳がのぞく
拘束していた手足をといてやり、掴んだ手首からトロを立たせる。
融合「覚えろ、もう一度だ。」
叩きつけた時に手放された槍を、融合が蹴り上げ拾いそのままトロに投げる。
槍を受け取り牙をむき出した歯を食いしばり構えをとるトロ、距離をとるためにゆっくり歩いている融合の背中に照準をあわせる。
繰り出された槍を振り返る事もなく指先で軌道をそらす融合
融合「うんうん、相手の体勢が整うのを待たない判断はいいね。だが、不用意に間を詰めるなと言ったばかりだろう」
そらした指先でそのまま槍をつかみトロごと遠心力をかけて投げ飛ばす。
トロ「ヴっ」
融合「体で、コアで全てで覚えろ、刻み込め。お前が倒れたらレヴも失うんだぞ。」