定点観測第Ｘ次中間報告―それでもモブ子は推したい―　総務、法務、品質、人事、我が経理。リモート業務がすっかり定着した当社にあっても、実は内勤部隊の出社機会は他部署に比べまだ多い。
　御用聞き的なところもあるし、現代的労働環境の申し子であるはずのＩＴチームだって機器が社内にある以上全く出社しないわけにはいかない。
　内部の人間と関わるのが業務の大半を占める私たちは、皆の様子を気にかけておくのも仕事の一部だ。単に私がちょっとお節介焼きなせいもあるけど、職業病に近い。そしてこのところの私の気にかけ職人魂を断然揺さぶり続けているのが法務の門倉部長。
　総務との兼任部長というなかなかの重責ポストでありながら、そんな素振りをちっとも見せない。偉ぶるところはないし上下も部署間も関係なく誰にでも対応が柔らかい。というか柔らかすぎてもはやユルい。

アイドルのぐんそーとぐんそー強火担のおがたアイドルのぐんそーとぐんそー強火担のおがた

ぐんそー！こっち見て～
ぐんそー！投げキッスして～
ぐんそー！ムンキック見せて～

そう、ここは熱狂と狂気が入り交じる通称少女団のコンサート会場。「樺太少女団」は非常に熱いファンが多いことで有名な二人組アイドルユニットである。
「マタギ」ことゲンジロちゃんと「ぐんそー」ことツキシマからなるユニットで、ムキムキな肉体美をもつ二人が可愛いフリフリなスカート姿で踊るギャップが受けている。
最初は「こんなムキムキなオッサンたちの女装とか誰得？」「冷やかしに行ってみるか」と、アイドルというよりは見世物小屋という感じで始まったユニットだった。しかし、マタギがワンテンポ遅れたダンスを必死に踊る姿が、観客たちの母性本能などをくすぐり、「なんかマタギ可愛く見えてきたんだが」「俺はゲンジロちゃんの同担拒否」などの声が大きくなっていった。それに連れて、チケットが取りにくくなり、次第に大きな会場でコンサートをするようになっていく。

绫荒【铁链】“绫……绫人……绫人兄……呃唔……啊……”
他听见他艰难地从喉咙里发出拟声词之外的音节，想凑成一句话。但是他浑身都绷紧，痉挛不止，属于青年的那种健康有力的肌肉像装饰品一样，只是没用的东西，在他身下颤栗。浮在红肿肌肤上的火红色的舞动的粗线，很美，是很能诱惑人的东西，诱惑人去抚摸和亲吻，甚至崇拜，传说中的鬼魅就是用这样的身体去勾引的人，然后杀掉的吧。应当是吓人的，一头张扬的、不属人类的白头发，被汗浸湿乖顺地黏在酮体上，又展现出一副反抗无果后屈服的样子。他看到他妖妓一样的与身体其他部分违和的精致好看的眼睛，紧紧闭着，翘起的眼尾湿湿的。
他抓着他的头发把他的脑袋往自己面前凑。赤鬼受惊了睁开了眼，湿润脆弱的眼眸被他看得一清二楚。