末永くお幸せに『しょくーん!みんな大好きドラドラちゃんだ。今宵はみんなお待ちかねのあのクソゲーをプレイするぞ!』
良い声で明るく話し始めたのは僕の推しヌーチューバーであるドラドラちゃんだ。幼い頃初めて動画を見た時はあまりの面白さに、夜中でも親に隠れてパソコンをつけて見たものだ。
【きゃぴみが減った】
【もう若くないんだから無理すんな】
【クソゲー耐久動画】
【待ってました!なにすんの?】
畏怖民のコメントが飛び交う。僕が初めてドラドラちゃんを知った時からもう30年は経ってしまった。学生だった僕は社会人になり、そこそこいい役職についている。他に趣味がないため、ドラドラちゃんにスパチャをするために働いていると言っても過言ではない。推しに課金できる幸せは課金したものにしか味わえないのだ。
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