流れ星は月を縛った「藍湛、俺はもうすぐ死ぬ」
魏無羨が突然言い放った言葉に、藍忘機の鼓動の方が止まりそうだった。
「俺、月なんだよ。もうすぐ新月だから仮死しちまう。その前にあの猛獣をなんとかしよう」
「分かった」
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屠戮玄武は無事討伐できたが、閉じ込められてしまった。
魏無羨の動きが少しずつ鈍くなっていることに気付き、藍忘機は声をかけた。
「魏嬰、私と番になろう」
「藍湛お前まで頭打ったのか?」
「私は本気だ」
星である藍忘機と番えば魏無羨は新月が来ても仮死しなくなる。
だが、番ということは夫婦になるということだ。それを潔癖で、しかも魏無羨が嫌いな筈の藍忘機から提案されて、流石の魏無羨も口が回らなかった。
「藍湛、流石にそれは2人で勝手に決めて出来ることじゃないだろ? 藍先生だって血を吐くぞ」
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