けだまろ発見記 これは、ケダマロさん(血鬼術で、真っ黒ぼさぼさのからだ?顔?に、大皿のように丸く大きなひとつ目、細い手足の生き物にされてしまった水柱冨岡義勇さん)を、風柱不死川実弥さんが見つけたときのお話。
〜〜〜〜〜
その日の夜明け、風柱不死川実弥は、ふっと誰かに目隠しをされたような、自分の中にあったものが隠されたような、そんな感覚に襲われて戸惑った。
「ドウカシタカ?」
自身の鎹鴉爽籟に問われた実弥は、「よくわからねェ」と呟きながら首を横に振った。
爽籟も首を傾げながら「鬼ノ出ル区域ガ、新シク現レタ」と告げる。それは、今まで鬼が出たとの報告がなかった場所。なぜ、今まで情報が無かったのか、それも不思議な話だが、鬼が出るならば滅するしかない。急遽、担当区域を決めるための柱合会議が行われることになった。
6372