オク&バデ 「デートをする」2020年代の東京に住むオクジーとバデーニは、モノレールに乗車し、並んで座って窓を見ていた。
眼下には、夕陽に照らされた東京の街と運河が見える。
二人は長期休暇中、故郷ポーランドへの直行便の飛行機に乗る為に、空港へ向かっていた。
「ポーランドに帰ったら、何をしましょう?」
オクジーは上機嫌でバデーニに話しかけた。
「そんなに楽しみなのか?」
「はい!東京は遊ぶ所がたくさんですけれど、どこも人がいっぱいで…お金がかかるし
俺はやっぱり、自然が豊かな故郷のポーランドが好きです。」
「―――ハァ、私は今から12時間以上も飛行機で過ごすのが憂鬱だが?」
バデーニは大きなため息を吐いた。
「えっ、俺はバデーニさんのお陰で、飛行機のビジネスクラスに一緒に乗れて嬉しいです。
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