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    Hoopono41030595

    @Hoopono41030595

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    Hoopono41030595

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    短いですが(いつもだ)ひさびさにJ隊パロです。
    スナイパーの桑名くんと音楽隊(声楽)の豊前くん。
    まだ付き合っていないし、好きも自覚してないふたりです。
    きっと、血に濡れていく桑名くんを豊前くんの声が救い続けていくことになるのでしょうね。

    【くわぶぜ】風の先へ【J隊パロ】どくんどくん……どくんどくん……
    自分の鼓動が五月蠅い。
    そのわずかな振動も計算に入れて、僕はスコープをのぞく。
    目標は800m先。バイタルゾーンはすでに押さえてある。
    後はスポッターからの指示を待つだけ。
    そしてイヤホンから聞こえたその声に反応して、僕はその指先に少しだけ力を込めた。

    発射時の小さな衝撃。命中時にも音はしない。
    そりゃそうだ。800m先の人間の命の消える音なんて、きっと聖徳太子にだって聞こえないだろう。

    こうやって、僕は命を奪っていく。


    「桑名一尉、お疲れ様です。今日の訓練はこれで終了です。明日はヒトマルサンマルから、射撃後離脱訓練になります」
    イヤホンから聞こえていたスポッターの声が、いつの間にか真横から聞こえてくる。

    「ああ、五月雨一尉。どうだった?」
    僕が今日の成果を確認すると、五月雨はニコリと微笑んだ。
    「問題ありません。すべてバイタルゾーン内です。あとはカウンタースナイパー対処を明日確認しましょう」
    「了解」

    僕は、さっさと引き上げるとM24対人狙撃銃の整備に向かった。

    「お前、スナイパーに向いてるよ」
    上官の一言で僕の転属は決まった。ちょうど一年位前のことだ。
    嬉しいとは思わなかった。
    だって「お前、人殺しに向いてるよ」
    そう言われたのと同じことだ。
    攻撃は最大の防御、とは言うけれども、この専守防衛を掲げる組織の中で、狙撃は積極的に敵を殺す部隊となる。
    誰かの命を守るために入った組織で、僕は積極的に誰かの命を奪う訓練をしている。

    そして、いつか何かがあれば。
    僕はこの銃を抱えて、誰かの命を奪うために赴かなければならない。

    そんな日は永遠に来なければいいな……。
    僕は大きくひとつ息を吐いた。


    「よ、桑名。今上がりか?」
    ひょいと、見知った顔が太陽のような笑顔をのぞかせる。
    「豊前、今終わり?」
    「ああ、音合わせだけだから、今日は上がりだ」
    音楽隊、声楽担当の豊前は、そのいい声を響かせながらひらひらと僕に手を振った。
    僕のアパートの隣に住む、この顔も声もいい音楽隊員とは何かと気があい、親しくしている。

    「なあ、帰り道、車乗っけてくれよ。俺の車、車検に行っちまった」
    「ええ?いいけど……」
    「やったぁ、明日の朝もお願いします」
    なかなかに図々しいけど、イヤな気はしない。
    この声はきっと何か人を癒す効果があるのだろう。

    僕が車に乗り込むと、豊前は勝手知ったる様子で助手席に乗りこんだ。
    僕は、エンジンをかけながら朝つけていたラジオのスイッチをぷつりと切る。

    「ねえ、何か歌ってよ」
    「??なんだよ、業務時間外だぞ」
    豊前がむっと口を膨らませる。
    僕は笑いながら少しだけスピードを上げた。
    「少しだけドライブしてあげるから、何か歌ってよ」
    「金とるぞ!」
    「隊員の士気を上げるのも任務のうちでしょ。ヤル気出させてよ」
    僕がそう言うと、豊前はしょーがねーなぁとため息をつきながら、助手席のシートにゆったりと体を沈めた。

    その口から、美しい歌声が流れ出す。それは僕のきいたことのない曲だったが、爽やかで希望に満ち溢れていて、豊前の声にぴったり合っていた。その歌詞は、まるで僕の任務を肯定してるかのようだった。

    車のエンジン音にも負けない声。しかし、うるさいとは全く思わなかった。
    耳からだけでなく、体にしみわたってくるようなそんな声だった。

    ああ、好きだな。
    僕は素直にそう思った。

    この声が聴けるなら、今の任務も悪くはないのかもしれない。
    僕はゆったりした気持ちで、ハンドルを握り続けた。


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    Hoopono41030595

    MOURNINGくわぶぜの日りたーんに合わせて書いていたのですが、「美しい悲劇」で全て吹き飛んだので、出しそびれた。
    キス魔の豊前くんと、キスするタイミングがわからない桑名くん。
    加減がわからず暴走する桑名くんが大好き。
    桑名江はキスがしたい【くわぶぜ】「おけーり、桑名。今日も畑楽しかったか?」
    ニコニコの笑顔で、豊前が両手を広げて胸に飛び込んでくる。
    僕はそれを、両手を広げて受け止める。
    「うん、いっぱい収穫したよぉ」
    僕が、豊前の身体を引き離すようにして声をかけると豊前は満面の笑顔で「そっか、よかったな」と言いながらその唇に優しくキスをした。


    これは大広間での出来事。


    夕食前のひととき、歓談するもの、テレビを見るものなどたくさんの刀剣男士たちが集う大広間での出来事だ。

    キスをする僕たちに、びっくりするもの。冷やかしの声を上げるもの。にこやかに微笑むものなどその反応はさまざまだが、豊前は、そんなことは全くお構いなしのようだった。

    まあ、僕も豊前のかいた胡坐の膝に、頭を乗せようとしているわけだし、僕たちが恋人同士だということを知らない男士はこの本丸にはいないわけだし、日常の後継だといわれればその通りなのだが……。
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    Hoopono41030595

    TRAINING疲れたのでいちゃいちゃするくわぶぜが書きたかった。
    膝枕させたかった。
    ただそれだけ。
    確定申告って面倒だよね。
    桑名が、見慣れた、それでいていつでも見ていたいと思う、恋人の姿を見つけたのは、午後の畑作業もひと段落着く頃のことだった。
    豊前は、いつからいたのかわからないが、桑名の姿がよく見える木の下に腰をかけて、ひらひらとこちらに手を振っている。
    「豊前、どうしたの?いつからいたの?」
    「ん、ちょっと前。邪魔しちゃいけねーと思ったからさ。」

    ヘラりと笑う豊前の顔は、少しだけ疲労の色が濃い。

    桑名は横に座ると、当然というようにその膝にごろりと頭を預けながら口を開く。
    「どしたん?だいぶお疲れみたいだけど。」
    「お前はそれがわかってて、膝枕を要求するのか。」
    そう言いながらも、豊前は優しくねぎらうようにふわふわと桑名の髪を漉いた。
    「ま、確かに疲れてんな。精神的に参った……。」
    豊前のそのつぶやきに、桑名はピンときた。
    「そういえば、今日は一日書類作業だったね。松井がずっと怒ってたもの。」
    個人の戦績やら、給与計算やらの書類の提出。
    文字が苦手な豊前にとっては大変に苦痛な作業であったらしく、提出日を大幅にすぎて、松井を怒らせていた。
    「それで逃げ出してきたの?」
    「逃げ出したわけじゃねーよ。終わっ 1413

    Hoopono41030595

    DONEエアスケブじゃなくエアSSで頂いたお題「お酒を飲むウリブゼン君」です。
    いちゃいちゃじゃなくてごめんなさい。
    める(@mxexrxu)さんリクエストありがとうございました。

    #江楽宴
    俺は酒が飲めない。
    世の中には酒が強いやら弱いやらという体質による違いもあるが、俺のはそれとは根本的に違うようだ。アルコールアレルギーとかそんなかんじだろう。 
    アルコールを口から少しでも摂取すれば頭痛、嘔吐、呼吸器官に影響が出ることもある。アルコール消毒だって危険だ。不意に消毒液を手に吹き付けられて、真っ赤に腫れ上がったこともある。

    とにかく、酒はダメなのだ。
    こういう夜の仕事をしていて、これは結構なイメージダウンだ。必ず酒の席につき合わせる客もいるし、無理やり飲ませようとするヤツもいる。
    まあ、それで一度救急車で運ばれてからは、俺も断固として拒否するようになったのだが……。

    そして、ここにもひとり。その事情を知らないやつが。

    「ねえ、豊前。本当にお酒飲めないの?」
    桑名が、日本酒を片手に首をかしげている。
    「ああ、飲んだら死ぬぞ。」
    俺はにこやかに返すが決して比喩ではない。
    しかし、桑名はその返答に長い前髪の下で眉根を寄せた。
    どうやら、大学の友人から希少な日本酒を貰ったらしい。
    「豊前と一緒に飲みたかったのになぁ……。」
    「いーじゃねーか。飲めば。コーラで付き合ってやるよ。 1731

    Hoopono41030595

    DONEエアSSその2。お題は「ゴムを買いに行くヘタレクワナ君」。
    ホントにヘタレですんでご注意。
    くらげ(@ao_krg)さんリクエストありがとうございました。

    #江楽宴
    僕は今、ものすごく悩んでいた。
    激安と名高い、大型のディスカウントショップ。その売り場の一角で立ち尽くしてもう30分にはなるだろうか。

    「ゴムって……こんなに種類あるん……?」

    目の前に壁のように並べられた各種コンドームに僕は圧倒されていた。

    僕が豊前と体を重ねるようになって、数か月。
    ゴムやら、ローションやらを準備してくれるのはいつも豊前だった。
    僕も、それには何の疑問もなかったんだけど……。

    「あ、今日、ゴムもローションもねーわ。」
    夜も更け。
    さてやるか、という段階になって豊前がそう言いだしたのだ。
    僕はすっかりやる気満々でいたんだけれども、その一言で豊前は「今日はナシだ。」と言い始めた。

    そんな!そんなのひどい!!
    僕は抗議の声を上げるが、豊前が否というのだから交渉は成立しない。
    それでもあきらめられない僕は……まあ、口でしてもらったわけだけれども……。

    っていうことは、豊前に用意してもらわなくてもゴムとかローションとかが常備されていれば、いいんだよね。

    そう思い立った僕は生まれて初めて、そういったたぐいのモノを買いに来て、今、そこに立ち尽くしているのだった。

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