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    Chalara12

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    Chalara12

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    aoixxxstone

    MAIKING空の星になれない(2)
    千ゲ/復興後/名前のあるオリキャラ/男性妊娠/ハピエンですが道半ば/千空ちゃんの霊圧が消えた
     リビングのローテーブルに突っ伏して眠り込むゲンを、ゆっくりと抱き上げた。相変わらず薄くて軽い身体を、できる限り静かに、丁寧に、ベッドへと寝かしつける。肩まで上掛けを引き上げて、すう、と細く息をついた。
     赤く腫れた目元。痛々しいと思いながら、僕は少しだけうれしかった。ゲンは『見せたい』本心以外を、他人に見せることを良しとしない。それなのに今、こんな顔を晒してまで僕を頼って来てくれたのだと。
     ゲンは、この細い身体でいつも一際苦しい場所に立って、危ない橋を渡って、必死になって戦ってくれた。司帝国からの造反、モズとの取引、アメリカでのスパイ活動。どれもゲンが勝ち取ってくれた道だ。ゲンがいなかったら、僕は千空に出会うことすらできなかった。
     それなのにゲン本人はといえば『俺だけジーマーで場違いじゃない?スーパースペシャルレアの中にレアが混じっちゃってない?』なんて言っていたのだから、笑ってしまう。そこで自分をコモンって言わないところが、いかにもゲンらしい。結局、今に至るまでその認識はあまり変わっていないみたいで、僕らがSSRならゲンはURだってことは全然分かっていない。
     ねぇ、だって、千 3037

    aoixxxstone

    DOODLE千→ゲ♀/先天にょた/幼なじみ
    惚れた女と一つ屋根の下で暮らすことになった俺の天国と地獄についての記録と考察「千空ちゃん、お待〜! えへへ、今日からお世話になりまーす! シクヨロ〜♪」
    「……おー、自分ちだと思って好きに使え」
     言いながら、千空は不自然にならない程度に、そっと視線を下げた。淡い藤色のワンピース。トップスの部分はレースで大人っぽく、ウエストラインから膝丈のスカートはシフォンを重ねたデザインで、幻のスタイルの良さが際立つようだった。──少しばかり胸元が窮屈そうに見えることに、言葉にならない気まずさを覚えて、千空はふいと顔を逸らす。
     二人が出会ったのは千空が十歳、幻が十三歳のときだ。紺の襟に白い三本ラインのセーラー服とプリーツスカート。或いは進学した先の、胸ポケットにワンポイントの刺繍が入ったブラウスと山吹色のリボン、ボックスプリーツのスカート。千空の大脳新皮質にあるのは、登下校時に見かけた制服姿の幻ばかりだ。私服姿を目にしたのは、偶然に都内の図書館で行き会った一度きり。普段のコンタクトレンズではなく黒縁の眼鏡をかけた幻は、シンプルな黒のニットセーターに、スキニーのジーンズを履いていた。いつもは見ることのないウエストから腰、細い脚へとつづく綺麗な曲線に、千空は跳ね回る心臓を抑えるのに必死で、ほとんど顔を上げられなかった。
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