散兵様とおねんね稲妻での問題に日々追われている中、今日は久々に璃月港へやって来ていた。タルタリヤから食事のお誘いがあったのだ。そんな暇はない、と最初は断ったものの物凄くしつこかった為仕方なく了承した。というかなぜ私が稲妻にいると知っていたのか……ファデュイの情報網とやらか?いきなり声を掛けられて驚いたぞ。
「はー、美味しかった!」
「そりゃ、あれだけ高ければね……」
料亭から出て、ご満悦な様子のタルタリヤを呆れ気味に見る。とにかく金額の桁がおかしいメニューを目の当たりにして現実味がなかった。相変わらずのお金持ちっぷり、羨ましいことこの上ない。
空を見上げるともう夕暮れ時で、稲妻に戻るのは明日にしなければなと思った。
「ありがとう。無理やりだったけど楽しかったよ」
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