ネオンに輝く街その日、休みだったツォンに夕方ヴェルドから仕事の連絡が入った。
デリヘル嬢の送迎。
急に送迎が1人居なくなったから代わりに、と言うことだった。休日だったが楽な仕事だったので引き受けた。
数人の嬢をホテルに送ったあとに、そいつと初めて会った。
「お疲れ様です。キャルさんで宜しいですか?」
ツォンの問いに一瞬、嬢がビクリとした。
「あ、はい。よろしくお願いします。あの、いつもの方は?」
「体調不良で休みです。少しの間、私が代わりに送迎させて戴きます。」
そうなんですね、と言いながら嬢が後部座席へ乗り込む。茶色のストレートの髪が肩より少し長いくらいで、体型は普通。身長は155センチくらいだろうか。美人というほどでも無い。いたって普通だ。
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