【and】ジャンおみの日常無事任務が完了し、帰路へと向かうジェット機。
ジャンがいつものように日本へと向かうと言うので、優は嬉しさで飛びついてキスをした。
明日は土曜だ。という事は学校は休み。
正真正銘のオフだ。
「なぁなぁ、飯食いに行くだろ?」
久々の逢瀬となる休日に嬉しさが隠せない。
優は座席の間の肘置きから身を乗り出し、ジャンに擦り寄る。
「そうだなぁ…」
ジャンは頭を掻きながら、優を見つめる。
「飯もいいけど、まずはお前を食わせて欲しいね」
ニヤリと笑うと、優の顔が一気に赤くなる。
何度も体を合わせているのに、優は未だにストレートなジャンの物言いに弱い。初心なのだ。
だがその反応はジャンを喜ばせる要素でしかない。
真っ赤になった優は、上目がちにジャンを見つめ、小さく頷く。
「でも…腹減った…」
「まあ、俺もだな」
軽く機内で食べようと、ジャンが立ち上がる。
「お前も食うだろ?」
「うん…」
素直に頷くと、ジャンは座席を後にした。
機内に備えられた簡易食だが、たらふく食べると今度は任務の疲れから睡魔が訪れる。
優が大きく欠伸をすれば、ジャンも釣られる。
「来いよ」
肘掛けを上げ背もたれを倒し、ジャンが両手を広げる。
優はまた顔を赤くして、ジャンに寄りかかる。
「お楽しみはまた後でな」
お互いにブランケットをかけると、ジャンは優の額に口づけ目を閉じた。
「Dors bien」
「おやすみ」
こういう時ジャンは大人だ。余裕がある。悔しいことに。
無理強いはしないし、大切に扱ってくれる。
その代わり、時折子供扱いもしてくる。
今はまさにそうだ。
やっぱり悔しい…が、今は眠気の方が勝っている。
優はジャンに持たれたまま、目を閉じた。
目が覚めたら、日本。
そのあとは…。
優はジャンの温もりと香りに包まれ、期待と不安で体の奥が熱くなるのを感じた。
※
このあと先に目が覚めたジャンにキスで起こされ、寝ぼけている間にメロメロに溶かされ腰砕かれて、イケメンフランス語で愛の言葉囁かれた挙げ句に、獣人パワーで俵担ぎで持ち帰られるまでがセット
財団の人には見慣れたいつもの光景
「優君、今日もジャン君に抱えられてる」
って微笑ましく見守られてる
もちろん俵担ぎの間もサワサワ触る器用な獣人