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    アゲハワークス

    @monica7_seven

    すらいむです。
    しばらくはジャンおみのみになります。中の人はリバも美味しくいただきます。
    本編ネタバレに繋がる内容があるので、ご注意ください。
    リスイン限定のものがあるので、そちらはX(Twitter)にて申請お願いします。

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    アゲハワークス

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    珍しく一人称。
    優ちゃん、二十歳少し前くらい?

    #ジャンおみ
    janmi

    【autres】無題また御神苗がケガをして帰ってきた。
    いつまでもあんなアマちゃんな戦い方をするからだと、溜息をつかずにはいられない。
    オレは目の前の御神苗の頬の傷を消毒薬でひたしたガーゼで拭いた。
    「いってえって……」
    「ケガなんかこさえてくるからだ、クソアマが」
    きれいなガーゼを取り出し、傷口に当て、サージカルテープで止めた。
    「ほら、体にもあんだろ。服脱げ」
    「いいよ、そっちは……」
    「黙って治療されてろ、クソアマ」
    オレは半ば無理矢理に御神苗のTシャツを脱がせた。
    胸から肩にかけて、十センチほどの傷。もう血はほとんど滲んでいないが、塞がってはいない。
    むしろ顔の傷より酷かった。

    バカだ
    クソアマのアマちゃんだ

    オレは傷口を軽く指先で撫でた。
    「いてぇってば」
    「ほら、いてえんじゃねぇか」
    また消毒薬をひたしたガーゼを持ち、御神苗の傷口にあてた。
    「優しくしろよ」
    目の前の御神苗が、少し膨れた顔をする。
    うまそうだと、思わずかぶりつきそうになる。
    「してんだろうが」
    「しみる」
    「消毒してるからな」
    固まった血をガーゼで優しく拭き取ると、また溜息が出た。
    「こんな傷……ふざけんなよ、ったく」
    「仕方がねぇだろ、ジャンと一緒にするな」
    「仕方がなくねえ、アマちゃんだからだ」
    「……また、それ言うし」
    「事実だろ、クソアマのアマちゃんが」
    オレはまた溜息をつきながら、新しいガーゼを傷口に当て、サージカルテープで留めた。
    「どこの誰かもわかんねえゲロクソ野郎に、こんな傷つけられて……、死にてえのかよ」
    「そういうわけじゃ……」
    「まぁいいさ……、オレが……」
    守ってやるからと、もう何度も言った言葉を言おうとして口をつぐんだ。
    御神苗を見つめると、ヤツは少し目を丸くさせ、見つめ返してきた。
    「ん? いつもありがとな、ジャン」
    御神苗が少し幼い無邪気な顔で微笑んだ。オレの好きなアマちゃんの顔だ。
    「……おう」
    オレはつい、つられて微笑んだ。

    傷のせいで少し熱がある御神苗を寝かせる事にした。
    横になった御神苗の髪をゆるく撫でながら、規則的におとずれた寝息を確かめ、オレは静かに部屋を出た。
    ドアに寄りかかり、大きく溜息をつく。

    ポケットに手を入れ、そこに入れたままの小さなバグイエール(宝石箱)を握った。
    そして、また溜息が出た。
    いつからこれは、ここに入れたままだったのか。
    もう数ヶ月が経った気がする。

    御神苗と恋人という関係になってから数年。
    オレは気がついたら、バーグ(指輪)を用意していた。
    自分で自分の行動に驚いた。
    オレはこのバーグをどうするつもりだったのか。今となってはもう思い出せない。
    プロポゼでもするつもりだったのかと、何度も溜息をつかずにはいられない。
    恋人とはいえ、まだアイツはガキだ、アマちゃんだ。
    それにこんなもので縛ってはいけない。
    そう思っていても、束縛したくなるほどには執着している。どちらかといえば独占欲丸出しで、自分でさえも気持ち悪くなる。

    いつか
    もう少ししたら
    渡せるようになるのだろうか
    思いを伝えられるだろうか

    情けない
    自分でそう思っていても、それ以上踏み込めないでいる

    オレはまた溜息をついた。

    しばらくあてもなく街をぶらつき、部屋に戻ると、御神苗が目を覚ましていた。
    こちらの心配など気にも止めないような笑顔に、オレは少し苦笑いをした。
    「なあ、腹減らない?」
    「そうだな……、もう少ししたら時間的に晩飯だしな……」
    「ラーメン食いに行こうぜ」
    「ケガしてるからダメだ」
    「こんなのたいした事ねえよ」
    御神苗が少し膨れた。
    ケガだけじゃない。
    本当は閉じ込めておきたいんだ、などと言ったら、このアマちゃんはどんな顔をするだろうか。
    決して言いはしないし、本当に閉じ込めておきたいわけじゃない。だが、たまにそんな気になるだけだ。
    「それでもダメだ」
    そう言えば、御神苗は盛大に膨れたあと、少しうつむいた。
    「外食がダメなら……その……」
    「?」
    「えっちは……?」
    その言葉にオレの方が、一瞬固まってしまった。
    「ダメに決まってんだろ。傷が塞がったらな」
    「傷塞がる頃には、もう日本に居ないじゃん」
    不満げに見つめられた。
    仕方がないだろ、お互いに仕事があるんだ。お前には学校もあるだろう。
    何度も繰り返された会話。
    そしてオレは、御神苗に流されるように、結局いつも抱いてしまっている。流されているなど、それもただの言い訳でしかないのは、オレ自身が一番良くわかっている。
    オレ自身が望んで抱いているのだから。
    そのせいで傷口が開いた事が何度もある。
    そんな姿、見たくはないのに。
    理性的にスマートに振る舞えない自分に、ヘドが出そうだ。
    「外食かセックス、どっちかだ」
    御神苗をジッと見つめると、ヤツが顔を赤らめうつむいた。
    答えを聞かなくても、顔を見てわかってしまった。
    「……晩飯買ってくる」
    アイツの顔を見ていられなくて、伝えたい事も伝えられなくて、流されているふりをして、オレはまた部屋を出た。

    コンビニでラーメンとオニギリ、デザートと自分用にビールを買って部屋に戻れば、また御神苗は眠っていた。
    ソッと額に触れれば、少し体温が高い。
    子供体温なのか、寝ているからなのか、それともやはり傷のせいで熱を出しているのか。
    触っただけではわからないが、寝息は苦しげにしているわけではないようで、少しホッとした。
    「お前はオレの最大の悩みのタネだよ」
    ゆっくりと髪を撫でると、御神苗が身じろいだ。
    「……ジャン……?」
    「わりぃ、起こすつもりは……」
    「ちょっと……ダリぃ……」
    「傷のせいかもな。冷やすか?」
    御神苗がうなずいたので、冷凍庫から保冷剤を取り出した。素直にうなずいたという事は、それなりに傷が痛むのだろう。
    ガーゼの上から保冷剤をあて、それを包帯で固定する。
    「今日は風呂はやめておけよ」
    「ジャンが居るのに?」
    「なんでもかんでもオレにやらせるのか?」
    風呂の世話をしろと、遠回しに言われている。甘えられているのはわかっているし、そんな事は面倒でもなんでもないが、オレはわざとらしく溜息をついてやった。
    「そういうつもりじゃ……」
    御神苗が明らかに項垂れたので、オレは内心少し焦った。
    悲しませたいわけじゃない。ただ甘やかしたいだけなのに、うまくいかない。
    風呂の世話だって、飯の支度だって、どんなに振り回されていても、なんだってしてやりたい。
    だが、たまに言い過ぎてしまう。性分なのだから仕方がない。
    「シャワーなら付き合ってやる。先にシャワーにするか? 飯にするか?」
    そう聞けば、御神苗は顔をあげて、飯にすると言った。

    食事を済ませて、オレはビールを飲んで、御神苗を見つめた。アマちゃんにはオレンジジュースだ。
    「シャワー行く?」
    「飲んだらな」
    「酔うなよ」
    「一本で酔うかよ」
    笑いかければ、御神苗も少し笑った。
    「風呂入るんだからな」
    「シャワーだけな」
    「ヤダ、風呂浸かる!」
    「今日はシャワーだけ!」
    ビールを飲み干せば、御神苗はまだオレンジジュースを飲んでいる。
    ジッと見つめていると、御神苗が急に顔を赤くして、そっぽを向いた。
    「……見過ぎ」
    「減るもんじゃなし」
    「減りそうだよ」
    御神苗が小さく溜息をついて、オレンジジュースを飲み干した。

    御神苗が風呂に入りたいと、また言い出したが、それはなんとか阻止する事ができた。
    このまま風呂に入れば、絶対に傷が開く。
    傷が開いたらセックスはしないと言えば、御神苗は渋々納得をしてくれた。
    肩のガーゼを剥がそうとしたら、傷に張り付いていたので、バスルームで剥がす事にした。
    「しみるぞ」
    シャワーで流しながら、ゆっくりガーゼを剥がせば、まだ少し生々しい傷が現れた。
    オレは小さく溜息をついて、傷口をシャワーで流してやると、やはりしみたのか御神苗が顔を歪ませた。
    「今日は無理だろ」
    「風呂も我慢して、外食しなかったのに……」
    「あのな……」
    オレは大きく溜息をついて、御神苗を見つめた。顔中に不満だと書かれている。
    心配するこっちの身にもなって欲しい。
    「わぁったよ、ガーゼ変えたらな」
    オレはまた溜息をついた。

    バスルームで御神苗の体をよく見ると、脇腹と太ももに青痣があった。
    傷に気を取られて、気がついていなかった。
    バスタオルで互いの体を拭いて、オレよりひと回り小さな細い体を抱きしめる。そのまま抱えあげると、バスルームを出た。
    大人しく抱えられているのは、やはり痛みがあるからなのか。それとも抱かれたいからなのかはわからない。
    オレの首にしがみつく腕が温かい事だけは伝わった。

    御神苗をソファに座らせ、サージカルキットを取り出す。
    傷を消毒してガーゼを当てる。バスルームで見つけた青痣には湿布を貼った。
    「こんなのたいした事……」
    また不満げな顔をして、見つめてきた。
    「心配くらいさせろ」
    オレはたまらず口づけた。

    「頼むから少しはオレの気持ちを……」
    どうして欲しいのかと、自分で口をつぐんでしまった。
    「ジャンの気持ち……?」
    御神苗の手を取り、ジッとする。
    「心配してんだよ」
    「それは……知ってるけど……」
    御神苗が少し微笑んでいる。

    なんだよ、その笑顔は
    今、笑うところなのか?

    「今回の怪我だって、少しズレてたら、頸動脈だったかもしれねえだろ」
    溜息をついて、御神苗の首筋を撫でると、くすぐったそうに、また笑った。
    「お前さ……」
    オレは無意識で、御神苗の左手を掴んでいた。
    なにも言わない御神苗の左手をゆっくり撫でる。
    手も指も傷だらけだ。
    無数にある小さな傷跡に、オレの心は締め付けられた。

    ああ、もうこれ以上の傷を増やさないでくれ

    いつかこの手に……思いを告げられるだろうか……

    「ジャンは心配性だな」
    御神苗が無邪気な笑顔を見せる。
    「オレ、けっこう強いと思うんだけど……」
    「アマちゃんなのは変わってねえ」
    「最近、傷も減っただろ?」
    「でもこさえてくる事には変わりがねえ」
    オレがそのまま左手を撫でていると、御神苗がくすぐったそうに笑った。
    「……もう……いいだろ……?」
    伺うような少し潤んだ目で見つめてきた。
    先を求めてくるような、少しすがってきているような目だ。

    オレはこの目に弱いんだ

    御神苗をゆっくり抱き上げ、優しくベッドに運んだ。
    そして、体への負担が少しでもないように、その体を優しく抱いた。
    少し強く抱きしめ、突き上げれば、快楽と同時に痛みを感じるのか、何度か顔を歪ませた。

    ああ、クソ
    なんて顔をしやがる

    御神苗の歪んだ顔に、加虐心がわいてきそうだった。
    その気持ちを飲み込んで、抑え込みながら、優しく抱きしめた。

    快楽と痛みで、グッタリと横に寝ている御神苗の髪を軽く撫でる。
    一緒に眠ってもいいが、今はまだ眠れそうにない。
    いつもそうだ。
    ケガをした御神苗のそばに居ると眠れない。
    頬を撫でて、細い首筋を撫でる。
    傷のある肩を撫でようとして、傷が少し開いたのか、ガーゼに血が滲みだしているのが目に止まった。
    だが今はまだガーゼを変える必要はないだろう。
    オレは軽くガーゼに手のひらを当てた。
    少しでも痛みがひくように。少しでも傷が早く治りますように。
    誰ともわからない誰かに、祈りを込めた。

    御神苗の体をそっと抱き寄せ、左手を握った。
    薬指をそっと撫でる。

    この指に、あの指輪を
    着けて欲しいと

    もっと受け入れて欲しいと

    その手を寄せ、薬指に口づけると、御神苗が目を覚ました。
    まだ少しとろけた顔で見つめられた。
    「じゃ……ん……?」
    「ヨダレ出てる」
    軽く口づけると、オレは平然を装って体を起こした。
    冷蔵庫から水を取り出し、飲みながらベッドに戻る。
    御神苗の体をゆっくり起こし、口元にボトルを当てた。
    水を飲む御神苗のノドが、ひと飲みごとに揺れる。それを見つめていると、軽くタップされたので、口からボトルを離してやった。
    「痛かったんだろ、傷」
    「ああ、うん……」
    御神苗がばつの悪そうな顔でうつむいた。
    お互い痛みに強い体とはいえ、痛くないわけではない。ましてや御神苗は、ただの人間だ。耐えられるだけだ。
    少しでもその痛みを分けて貰えるのならば、どれだけいいかと考えずにはいられない。
    これだけ心配していても、いつまで経っても通じないのがもどかしい。
    髪をかきむしってしまいそうになる。
    「痛み止め飲むか?」
    オレはやはり平然と装うしかない。
    「ああ……うん……、どうしようかな」
    迷うということは、痛いということだ。痛くなければ迷わない。
    オレが鎮痛剤と水を手渡すと、御神苗は素直に受け取った。
    「ありがと」
    少し幼い顔で微笑まれた。
    オレの心配をわかっているのかと、声を荒げてしまいそうになるのを耐える。
    「いてえなら、さっさと寝ちまえ」
    鎮痛剤を飲み終えた御神苗が、少し恥ずかしそうにうつむいた。
    「でも……久々だし……もう少し……」
    「傷開きかけてんだぞ」
    少し声を荒げれば、御神苗は自分の肩を見た。
    血の滲んでいるガーゼに、御神苗はさすがに眉を曇らせた。
    「でもさ……」
    それでも食い下がってこようとする。
    お前気絶してたんだぞと、声を荒げそうになるのを耐える。誰のせいでの気絶なのかは、この際言わない。
    「だって……」
    少しはオレの気持ちを汲んでくれ。
    「なあ……」
    オレはガシガシと髪を搔きむしって、御神苗を抱き寄せた。
    「心配してるんだ」
    「知ってる」
    「知ってるなら……」
    「でも……」
    御神苗の顔を見れば、少し目が潤んでいる。

    ── ああ、だから
    ── オレはこの顔に弱いんだよ

    またオレを求めてくるような、少しすがったような顔。
    もう一度抱いて、そのまま抱きつぶしてしまいそうになる。
    泣いても叫んでも止められそうにない。
    同時に庇護欲もわいてくる。
    だからなんとか理性を飛ばさずにいられる。
    なだめるように口づけると、御神苗の唇が小さく震えた。
    震える唇を何度もついばむと、甘い吐息が聞こえた。
    「ずりぃよ」
    「なにが?」
    ジッと見つめると、恥ずかしそうに顔を逸らした。

    結局オレはまた流されたふりをして、その体を抱いた。

    ボンヤリと天井を見つめる御神苗の体を清めて、抱きしめる。
    「明日熱出しやがったら承知しねえぞ」
    「そしたら……看病してくれる?」
    「甘えんな、クソアマ」
    優しく髪を撫でると、御神苗が擦り寄ってきた。
    「なあ、なんで結婚指輪って左手の薬指か知ってるか?」
    御神苗が屈託のない笑顔で言った。

    は?
    なに言ってやがる?
    知るわけないだろ
    なんで今、結婚指輪の話なんだよ
    だいたいお前、今寝かかってただろう

    オレが答えずにいると、御神苗は続けた。
    「古代ギリシャをルーツとする有名な通説があるんだ。ヨーロッパでは有名な話らしいぜ、聞いた事ないか?」
    御神苗は笑顔のまま、自慢の講釈を続けた。
    「古代ギリシャ人は心臓から左手薬指に導管……えっと血管が通ってて、それを愛の導管って考えていたらしい」
    「へえ、血管ね」
    「結婚指輪のルーツはギリシャ神話に登場するヘラクレスの結び目伝説とか愛の女神アフロディテから生まれたんだってよ」
    御神苗は言いながら、オレの左手を握ってきた。
    「まあ、そのあと古代ローマではもっと花嫁の売買契約とか、そんな理由で指輪を送ったなんて話もあるけどな」
    「そういう話好きだな、お前」
    「ロマンティックだろ?」
    微笑む御神苗に、溜息をつかずにはいられない。
    オレの悩みなんて、知る由もない。それどころか取るに足らないと言われているようだ。
    もっともそれを言うつもりもないが。
    だがほんの少し、真意を問いたい気もする。
    「……欲しいのか?」
    「なにが?」
    「指輪」
    目を丸くして、オレを見てくる。
    「え……、まさか……」
    優がクスクス笑いだした。
    「なんだよ、それ」
    本気で可笑しいのか、優の笑いは止まらなかった。
    人の気も知らないで、笑い続ける御神苗に、オレは深く溜息をついた。
    「さっさと寝ろ。本当に明日熱出すぞ」
    「だから看病」
    「寝ろ、クソアマ」
    オレはまた溜息をついて、御神苗の肩まで布団をかけてやると、小さくアクビをした。

    fais de beaux rêves
    dors bien

    「うん……、おやすみ……」
    御神苗は微笑むと、目を閉じた。

    御神苗を抱きしめ、その寝顔を見つめる。
    小さな規則的な寝息が、コイツが生きている事を証明している。

    良かった
    今日も生きて帰ってきた

    お前だって、失う怖さを知っているのに
    これ以上オレに、喪失感をいだかせないでくれ

    もうなにも失いたくない

    オレは御神苗の左手を握り、手の甲に浮き出た愛の導管と呼ばれた血管を軽くなぞる。
    そして薬指を撫で、眠る額に口づけた。



    ジャンが寝ているオレの左手を優しく撫でる

    また、だ

    知っている
    なぜ、ジャンがこんな事をするのか

    ずっとジャンのジャケットのポケットに入ってるもの
    オレ、待ってるんだけどな

    なあ、ジャン
    今夜は月が綺麗だよ

    ジャンと居るから、月が綺麗なんだ
    ずっと一緒に見ていたいんだ





    ちょっと情けないジャンと、ほんの少し小悪魔な優ちゃん
    ……になったかな???
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