青を棚引かせ(本文未完)表紙https://twitter.com/huziyasatuki/status/1526919405929889793t=5ruu8BwhSz5c-mKow5lxgA&s=19
「梓睿(ズールイ)、いい加減起きなさいよー!」
調理場からの母の声がうるさく目覚めを促した。
「はーい、今起きるー。」
すでに真上を越えた太陽に学校がない休日といえど寝過ぎたことを悟る。
校服を整え、髪紐を結びながら調理場に顔を出した。
「おはよー、妈妈。」
「分かってると思うけど全然"おは"やくないわよ。」
それなりに大きい一門皆の食事を用意するための大きいお玉を握りながら器用に指を指された。
「まあ、それは構わないわ。梓睿、あなた今日で成人だって分かってる?これ、お父さんから成人祝いだって。」
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