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    らいし

    一次創作のみならず、色々なジャンルでかいています!
    らくがきなどは新しいページを作らずに編集で追加していっています!
    いちページにたくさん載せているのでよかったら見ていってね!!

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    らいし

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    まだ付き合ってない現パロのモリ若モリ
    とりいそぎ今日中にポッキーゲームの話を書いてしまいたかった
    あとで推敲で変わるかもですがひとまずUPです

    #モリ若モリ
    #現パロ
    parodyingTheReality

    ◆プリッツも忘れないで◆「今日はなんと、11月11日だよ」
    「うん、そうだネ」
    日付を目にして、今日が何の日か思い出してすぐ、モリアーティ教授はそんな状況になることを想像していた。
    その通り、朝からそわそわしていた養子の若いモリアーティが朝食後に少し姿を消し、赤いポッキーの箱を持って突撃してきた。
    スーパーが開く時間になるのも待てず、近くのコンビニで買ってきたらしい。
    「ポッキーゲームをしようじゃないか!」
    言いながら早速紙箱を開け、中の袋を破りチョコレートでコーティングされた固焼きビスケットの棒を取り出そうとしている。
    11月11日。縦の棒が日付の桁が許す最大数並ぶその形から『ポッキープリッツの日』とされている。
    そして、それを理由にポッキーゲームといわれるゲームをやりたがるカップルが大量発生する日でもある。
    カップルならいい、しかしなんというか…2人のジェームズ・モリアーティは『まだ』お付き合いはしていない。
    今のところ、突然何かに目覚めた若いモリアーティが一方的に30歳も年上の養父であるモリアーティにぐいぐい迫っている状況である。
    「あー…いや、今日は甘いモノの気分じゃないと云うかだネ…」
    「む?そうなのか」
    「だからそのポッキーは自分で食べて…」「だがこの僕に抜かりはない!」やんわりと断ろうとした教授の言葉におっかぶせるように、高校生の彼が得意げに台詞を続けた。
    「こんなこともあろうかと!」と、取り出されたのは緑色のプリッツの箱だった。
    ポッキーと共に主役であるはずのプリッツ……ポッキーゲームがもてはやされる陰で、忘れさられがちのプリッツである。
    「…あちゃー」と逃げ道を奪われて冷や汗を流す教授のすぐ横に、ぴったりと座った彼がプリッツを咥えて「ん…っ」と顔を寄せてこようとする。思わず教授はプリッツを手で摘まんで取り上げた。
    そして、置き場に困って食べた。
    「あっ」と残念そうにしながらも、緑の箱はまだ彼の手の中だ。すぐ次のプリッツを取り出そうとしている。
    なんとか止めなくては、と教授は必死で話題をひねり出す。
    「そもそも、ポッキーゲームとは何なのか、分かっているのカナ?」
    「ん? 某アニメ映画で犬2匹がスパゲッティでやったことの再現みたいなものだろう?」
    「そんな古い映画知ってるなんて意外だネ」
    古いも古い。1955年公開というから、教授すら生まれてない時代である。
    「そのシーンだけたまたまテレビで見たんだけど、あー元はコレかな、と個人的に思っただけだよ」
    古いが、有名であるがゆえに切り取られたその場面だけは2人とも見たことがあったようだ。
    「要はキスが目的であって、ゲームとはつくけどゲームと言えるようなものではないよね」
    「なら、つまりはキスがしたいと」
    「う……うん」
    ハッキリ指摘されると我に返るのか、彼はすとんと勢いが削がれて大人しくなってしまった。
    「初ちゅーがそんなゲームにかこつけたもので良いと?」
    「え…っ? 僕はキスができれば何でも……」
    照れてほんのり赤くなりながらも、そこは変わらないらしい。
    彼の通う高校は共学で、同じぐらいの年の魅力的な子だっているはずなのに…よりによってこんな年上を全力で好いてくる気持ちは、教授にはまだ理解しかねている。
    「ソウデスカ…」呆れて呟くと、彼の肩が少し震えてすっと表情から血の気が引いた。
    「イヤなら…やめるが?」前にも見たことがある、不安そうな上目遣い。昔はそれを面白がったものだが、今はその表情が何故か気に入らない。
    教授は黙って赤い箱を取り、ポッキーを一本取り出して差し出す。
    「………ホラ」
    「え?」きょとんと瞬く黒い目の前で、軽くお菓子を揺らして見せる。
    「ホレ、あーん?」
    意図を解した彼の頬にぽっと血の気が戻る。
    「あ……あーん…」
    恥ずかしがって少しだけ開いた唇に、甘いチョコ菓子を差し入れられた。
                                 Raishi 20221111,
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