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    No闇(のや)

    @No8_4012

    ブルーロックが好き過ぎてウロウロ…
    小説など書いてます

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    No闇(のや)

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    No闇(のや)です
    カイ潔小説!(⚠支部にてあげている作品です)

    #腐ルーロック
    rotatedLubeLock
    #潔愛され
    tender-heartedAndLoving
    #カイ潔
    chiFilth
    #R-18

    Night honeymoonシャーーーー…ドクンドクン。

    (あーー……。心臓の音やべぇなホントに…)

    あのドタバタ会見の後何やかんやメディアに騒がれ"青い監獄"のメンバーたちにも猛反対された。俺も最初の頃はアイツらにも「違う!」「結婚なんてしねぇから」
     そう思っていたあんな奴と結婚なんて…ましてや付き合ってもいなかったのに…この有様である。
    何が起こるか分からないものだな運命って……で結局今日俺たちの式が行われた。
    最初は色んなメディアたちが嗅ぎ付いて来ない様にカイザーと2人だけの式を挙げる予定だったが、式を開く前の話し合いをカイザーとしているとネスが急に何処からかともなく現れ
     そして色んなパンフレット資料をドサッっと俺とカイザーの前に置いたと同時に目を輝かせながら『式を挙げるならやっぱり聖堂ですかね!ここならメディアも嗅ぎ付いては来ない秘密の場所なんですよ!それとカイザーは絶対に白のタキシードが似合うと思うんです!そしてワンポイントに青薔薇の刺繍を施すのはどうですか♪』と嬉しそうに割って入る

    『おいおいネス〜それは俺が決める事だぞ。しかしその秘密の場所とやらは実にいいな内装もプランも悪くない。コレを全て合わせるといくらだネス』
    『はい。ざっと計算してきましたコチラです♪』

    俺たちの式なのに何でネスが混ざってるんだ……まぁいつもの事かとモヤモヤした嫉妬心を頭の隅に追いやった。
    さて金額は……

     「んんんん???…」
    『まぁ…こんなもんだなネスこのプランで良い。式の奴らに連絡を…』
     「ちょっ…ちょっとまて…っゲホゴホッ」
    『世一そんなに…はしゃいで咽るほど嬉しいのか』

    ニヤニヤと妖艶に微笑むカイザーは咽返る潔の背中を優しく擦るとテーブルに置いてあった水を潔に手渡した。
    受け取った水を口に含めなんとか落ち着いた潔はカイザーの両肩をガッチリと掴み

     「さ…流石にこのプランは…」
    『何?このプランじゃ満足出来ないか?おいネスもう一つ上のプランだと…』
    『えーと。そのプランが1番いいものですね…もっと上となると全オーダーでしたら』
    『そうかじゃあ1から…』
     「いや!違う!!そんな上のプランじゃ無くていい!!……ぇっと。この下ので良くないか?」

    パンフレットの1番下のプラン指をさした潔にカイザーとネスの顔がこれでもかというほど"無"となった
    プランの内容どうのの問題では無い…問題は金額の事をいっている。いくらプロで普通のサラリーマンより稼いでいるからって流石にこの金額はマズすぎる。

    『『……。』』
    『…は?クソ却下』
     「え"!?」
    『逆に問う。世一はそんなんで満足なのか?』
     「いやだって…2人で式挙げるならそんな値は張らなくても良くないか?」
    『人生で1回……たった1回の式だぞ?俺はやるなら最高の式にしたい』
     「!?あ……」
    『いいな世一?異論は無いだろ?』

    カイザーの左手で顎をクイッっと持ち上げられた潔は慌ててコクコクと頷くと『良い子だ』と唇にキスを落とされた。

     「ん……」
    『ではカイザー。プランはコチラで宜しいですか?』
    『あぁ問題ない…それとネスがさっき言っていたタキシードの事だが…世一のタキシードドレスにも頼む』
    『承知しました♪』
     「まて…ドレスってなんだよ…俺も普通のタキシードだろ??」
    『2人もタキシードはいらないだろ?』

    いつものマウント癖の時で良く使う両手を広げる癖
    こいつ…最初からそのつもりだったな

     「まて!流石にドレスは…いや…」
    『俺が見たい…駄目か??』
     「うぐっ…こういう時ばっかり…調子のいい」
    『フンッ決定だな♪』
    『ではそちらで仕立てる様に手配しときますね』

    仕立てる…手配……え?

     「借りるとかじゃ無くて??」
    『現実にそんなガタイのいい女がいると思うのか?』
     「いません…」
    『それにさっきも言ったろどうせやるなら最高の式にしたいと…な?シュガー?』
    『カイザー問題はハネムーンなのですが』

    なんとか式のプランに終止符を打てたと思いきやとんだネスの爆弾発言が投入された。
    その事に再び咽た潔(は…ハ…ハネムーンってなんだよ!?!?いやいや…男同士で行くの?ホテルとか……いや。あん時も行ったけど今度のは意味が違う!!)

    『………あそこで良い』
     「…っ(あそこ?)」
    『あぁ♪了解ですカイザーも性格がいいですね✪』
    『フンッ…あそこは全ての始まりだからな?』

    (全ての始まりって一体なんの事だ?)

    潔は2人の言っている意味が解らず首をかしげる。そして数日後の式に向けて準備が始まった。その間も2人の会話を何度か繰り返し考えるもどうもピンッっと来なかった。そしてそのまま月日が経ち遂に結婚当日…
    2人+ネスのみの静かな結婚式になると思っていたのだがトビラが開き潔の目に映ったのは"青い監獄"の仲間達だった。
    蜂楽、千切、國神、凪、玲王。まさかの凛と冴まで……
    それに絵心さんにアンリさん…ノアにドイツのバスタード・ミュンヘンのチームも来ていた。その事に驚いた潔は言葉が見つからず戸惑い隣に立っているカイザーに目を向けた。その視線に気が付いたカイザーは……

    『どうせなら賑やかな方が式が盛り上がるだろ?』
     「カイザー……」
    「あーーー!潔〜!えっドレス姿めっちゃ綺麗!!ちぇー…潔は俺と結婚するはずだったのにな〜……にゃははっなーんね!取り敢えず結婚おめでとう!」
     「蜂楽…ありがとう」
    「でもって写真とろー!!」
     「いや…流石にタキシードドレスでは……」
    「大丈夫大丈夫!似合ってるから!ハイチーズ☆」

    パシャリ

    「ちょっと〜何でジャマすんの!?」
    『誰がお前なんかに世一の美しい姿を撮らせると思う?分かったらとっとと諦めろクソが』
    「ちぇー…ケチなハダカノオウサマ」
    『何か言ったか?』
    「んにゃなにも〜!まぁいいや潔このハダカノオウサマに泣かされたら何時でも俺のとこ来ていいからね♪」
     「え…あぁう…っ!?」
    『誰が誰を泣かすって?』

    カイザーがにこやかな笑みを浮かべるとは別に瞳の奥は静かに怒りの感情をチラつかせていた。
    それに勘付いた蜂楽は速やかに「じゃあまた連絡するね〜」と退出した。
    その後も千切と國神が

    「おめでとう潔」
     「國神!それに千切も」
    「結婚おめでとう!……うーんまさか俺との約束を破って潔がそいつと結婚するとは…思わなかったな〜」
     「えぇ!?約束ってなんの」
    「え?俺と結婚する話だけど??」
    「おい…千切お前」
     「してたか?そんな約束…?」
    「酷い!!私と結婚するって言ったじゃない?!…勿論オマエが俺の嫁だけど」
    「何言ってんだ潔は俺と約束してんだよ」
     「…!?」
    「え…國神(ヒーロー)も約束したの?結婚?」
    「いや肉食う……」
     
    「肉食う」の一言に気がつけば「フッ」っと笑ってしまった潔。それを見て國神は少し頬を赤らめる「笑うな」と口を掌で軽く遮った。
    その様子を見ていたカイザーが黙っているはずも無く

    『おい近いぞ赤いのとオレンジ野郎もっと離れろ。しかもお前らの約束なんざ関係ない結局最後に世一は俺を選んだその事実は変わらない』

    カイザーは千切にそう挑発すると潔の肩を引き寄せた。チュッっと頭に軽くキスを落とす

     「なっ!?カイザー!?」
    『かぁわいなぁ俺のシュガーは♪』
    「はぁ〜ムカつくな。まぁ…末永くお幸せに。もしもそいつに飽きたら何時でも連絡してくれ勿論それ以外でも待ってるから」
    「おいカイザー潔を泣かすなよ」
    「本当それな」
     「ぁ…ありがとう?千切…國神…。カイザー?」
    『あ?』

    明らかに蜂楽の時よりと数倍ら機嫌が悪くなっているカイザーを横目に内心ヒヤヒヤしっぱなしだ。しかしまだ挨拶は始まったばっかりだ
    全ての挨拶が終わるまで、どうかカイザーがキレないことを願うばかりである。
    次に挨拶に来たのは凪と玲王だ。

    「おー潔。結婚おめでとう」
    「おめでと……そしてそんな青薔薇野郎やめて俺と結婚してください」
     「んんっ???」
    『おいクソピヨ何言ってんだ…お前』
    「青薔薇野郎は黙ってて今俺と潔が話してるの…ねぇ潔?」
     「えーっと凪の気持ちは嬉しいよ……でもごめん。その気持ちには応えられない」
    「……。でも俺の事嫌いじゃないんでしょう?」
     「へ?ま…まぁ嫌いなわけ無いだろ?その…仲間だったんだし」

    潔が断ったにも関わらずその一言で凪はどこか嬉しそうに微笑んだ。

    「じゃあ俺にもまだまだチャンスは…あ」
    『ねぇよクソピヨ』
    「ちょっと…何回ジャマすんの?」
    『いちいちことあるごとに俺の嫁に手ぇ出すな』
    「は?お前のじゃ無いし?」
    『皇帝(オレ)のだよクソが』
     「ちょ…凪…カイザーやめ…ん?」

    喧嘩寸前のカイザーと凪の間に割って入ろうとしたがトントンと後ろから肩を叩かれ視線を反らした。
     振り返ると玲王が「ほい」と和テイストの用紙に包まれた箱を手渡された
    潔は何だと首を傾げ玲王の顔を見る
     「開けてみろ」と催促を受けたので取り敢えず中身を確認する…こ…これは!?

     「あーーーー!?こ……これ!?あの有名な和菓子店のき…きんつば!?!?ぇ…マジで!?玲王これ」
    「どうだ嬉しいだろ?特別にやるよ」
     「え"!?い…いいのか?だってここの和菓子店のきんつばは…」
    「何…いらねぇーの?せっかくここまで持ってきてやったのに…可哀想なきんつば…潔に食べられる事なく捨てられるのか」
     「い…いるっ!?いるから!捨てないから!!」

    潔は玲王からきんつばを貰うと大事そうに抱きしめ、「大切に食う!」とお礼を兼ねて、ふにゃりと微笑んだ…

    「「……」」
     「…ん?どうしたんだ凪も玲王も目頭なんておさえて?」
    「違うよ潔…潔の圧倒的天使スマイルに撃ち抜かれただけだよ」
    「マジそれな…」
     「???」

    グッ……

     「おわっ!?」
    『……次行くぞ』
     「あ…うん」


    (さっきから確実にカイザーの雰囲気が刻々と悪くなってる気が…いや。顔はニコニコと貼り付けていてわかりにくいんだけど……俺なんかしたか??)
     その一方で遠くから潔とカイザーの様子を見ていたネスは…

    『世一(あいつ)はバカなのですか??普通に考えて新郎としてあのカイザーが隣にいるんですよ!?それなのにチラチラと他所の男に媚びうるようなあの態度は何なんです!?……これはナニかの策を…ブツブツ』

    そんなネスの様子を他のドイツメンバーのゲスナーとオシャグリそしてノアは『またか…』と呆れ顔をしていたのは言うまでもない。
     その後も結婚の挨拶は続き絵心やアンリにも祝の言葉をもらい。ノエル・ノアからも言葉をもらった時はグッっと心にくるものがあった。

    そして式が終わりに近付き最後に潔たちに挨拶に来たのは…

    「「……どけ」」
    『いや。お前らが退けクソ下まつ毛1、2が』

    糸師凛と糸師冴だ…しかし何だこの最初からの険悪ムードは…そうカイザーは2人が潔に近づいた瞬間からこの様な状態なのだ…まぁ確かにこの3人は生命体的に合わないだろうな〜とは思っていたが…まさかこれまでバッチバチとは

    「おいカイザー…祝品を渡すのも却下とは心底心が狭いな」
    『ハッ…祝の品?その盗聴器入のクマのぬいぐるみがか?』
     「え…盗聴???(盗聴器?)」
    『何ならこの場でそのクソぬいぐるみの腹を裂いてもいいぞ…ネス。ナイフ』
    『はいカイザー♪』
     「わっ!?ビックリした〜…じゃ無くて!!カイザーストップ!ストップだ!!」

    クマのぬいぐるみにナイフを突き付けるカイザーの動きを制止させるとカイザーは止められたことに『あ"?』と不機嫌な声を滲ませる。
    少しばかり…いやかなり怖いけど、もう止めてしまった以上後戻りは出来ない。
     10数cm上にあるカイザーの目を見つめ口を開いた

     「なんか…可哀想だろ?ぬいぐるみ…(盗聴器はあれだけど…本当に入っている確証なんて無いし…もしかしたらカイザーの思い込みが激しだけかも…多分(建前)そうであって欲しい(本音))」

    上目遣い+お願いポーズで何とかカイザーに悲願する。
     何を隠そう…カイザーは何故だがコレには弱いのだ…潔自身は特に気にしていなかったが以前呆れ顔したネスに言われて、つい最近気が付いた事だ。

    『…はぁーーーーー。世一オマエなぁ〜…』

    (ほらなっ!!)

    実際、潔も最初は半信半疑だったのだが、どうやら効果的面らしい。

     「カイザーありがとう♪」
    『……っおい…まだ許したわけじゃ…ハーッまったく』
     「凛も冴もありがとな!わざわざドイツ(ここ)まで」
    「フンッ……カイザー(そのクソ)に嫌気が差したら何時でも連絡しろ養ってやる(嫁にしてやる)」
    「何言ってんだクソ兄貴。俺がこいつを養う(嫁にする)」
    『誰が誰に嫌気差すだって?このクソ下まつ毛ども…下心丸見えなんだよクソが』

    この時、潔は思った
    この3人は「クソ」だけでも会話が成り立つのではないのかと…決して声に出しては言えないが。
    いや出した瞬間寿命そのものが削られそうだな……

    そして最後の挨拶が終わったところで…誓いのキスで幕を閉じる…という流れだったのだが……ここにいる潔大好きエゴイストたちは大人しく出来るはずが無く

    「潔〜!カイザーはいいから俺と…っ」
    『黙れクソ蠅!』
    「カイザーよりも俺の方がキ…」
    『ふざけるなクソ赤いの』
    「俺も…いけ…」
    『オレンジはクソ小学生以下だ』
    「潔〜俺とも…ちゅ」
    『引っ付くなクソピヨが』
    「潔いつでも用意してるぞ"きんつば"」
    『好物で釣るなクソ御曹司』
    「潔世一…席はいつでもあい…」
    『ふざけるなよ?クソ下まつ毛1』
    「潔…席をあけ…」
    『お前もかクソ下まつ毛2』

    "青い監獄"メンバーとカイザーの掛け合いに「ふっ」っと笑いが込み上げてくるのを我慢して、いかにも背中に不機嫌なオーラを纏ったカイザーを呼ぶ

     「誓いのキスしてくれねーの?」

    イタズラな笑みでカイザーを挑発する

    『……ハッ。誓ってやるよ…いや誓うよお前を…』


       "幸せにする………"



    ーーーーー☆ーーーーー


    そして式が無事に終わりこのホテルに着いたのは
    午後9時を回ってた。

    …で俺。潔世一はというとシャワールームでドクンッ…ドクンッと鳴り止まない心臓をどうにかして落ち着かせようとしていた…

     「ゔぅぅ…無理やっぱりムリ!恥ずかし過ぎるだろっ
    !いくら結婚したからといって〜っこんな…」

    でも…カイザーやる気満々だよな?…急にやっぱり今日はムリなんて言ったら流石に怒こるよな?
    でも…でもっ!!

    コンコンコン…

     「ん?なに…今の音?」

    シャワーの音以外にノックの音が…
    聴こえてきた方に目をやると。そこには潔の恋人…いや。今では旦那であるカイザーがガラス越しにコチラを覗いながら熱い視線でジッっと見つめていた

     「うわあああああぁあぁ!!カイザー!?お前なんで普通に覗いてるんだよ!?」
    『何言ってんだ大体こういったホテルは元々そういった意味で色々透けてるんだろ?それより早く出てこい。いつまで皇帝(オレ)を待たす?』
     「…っわ、わかってるから!ちょっとまって…」
    『それとも…そこでヤリ合いたいと言うなら俺はそれでもいいぞ?世一がそういうプレイがお好みなら…な?』
     「ちっ…違う!!違うからちょっとまって!!」
    『…早く来い』
     「あ…あのカイザー?やっぱり今日は…」
    『却下。早くしろ』

    ですよね…うん。わかってた…けどまってマジで心臓押し潰されそう。でもずっとこのままって訳にも行かないし

     「なるようになれ!!……ムリ…しんど」

    何とか自分に言い聞かせる潔だが…どうも気持ちが空回りしている。
    重い足取りでカイザーの待つ寝室へ

    『……来たか世一ぃ』
     「っ!?(い…色気ヤバっ!)」
    『どうした?そんなとこで突っ立ってないでこっちへ来い』

    緊張のしすぎで言葉を失った潔は静かにカイザーの言った事にコクリと頷き一歩一歩近づいていく。
    スッっと差し出された手に自分の手をそっと重ねる

    グイッ!

     「わっ!?」

    急に引っ張られた事によりバランスを崩しカイザーの胸に引き寄せられた。
    その事に身体と思考が固まった。
    (!?!、?!?めちゃくちゃいい匂い…じゃ無くて!?うわあああああぁあぁ)

    ドクンッ…ドクンッ

    (あ…あれ?カイザーの音でかいな…)

    『オマエ…自分だけが緊張してるとでも思ったか?』
     「へ?」
    『俺だって緊張くらいする…』
     「…〜〜っ!!」

    普段の潔なら「えー?お前が??」なんて軽口を叩くのが脳裏に過るが今はそれどころでは無い。
    色気。匂い。音。そして少し頬を赤らめトロンとしたカイザーの大人の表情にドキドキしっぱなしなのだ。

    『世一……愛してる』

    チュ…チュ

    おでこ、瞼、鼻などに甘い香りを漂わせながらバードキスを落とす。急に始まったキスの嵐に潔は頭が追い付かずされるがまま…

     「あっ…カイザー」
    『んっ…』

    チュ…

    止めようとしてもカイザーは一切その行為を辞めようとしない…どうやら完全にその気になっているらしい
    潔は観念(けつい)したように自分からもカイザーの頬に軽くキスをした。
    「俺も準備は出来ている」という想いを密かに乗せて
    カイザーは最初こそ目を丸くして驚いていたが潔の気持ちに気が付くと表情が一変して妖艶に微笑んだ。

    …チュッチュッ
     「んむっ!?……んっ!ふぅ♡」
    『…ヨイチハッ…ちゃんと口…開けろ』

    急に交わされた口付けに潔はカイザーに言われた通りに口を薄く開いた。
    その瞬間。熱くトロケそうな舌が侵入してくる

     「んあっ♡…〜んっ!ゃ♡かいじゃーっ…」

    チュッ…チュ…ジュル♡♡

     『かわぁい…キスだけでこんなにトロケて…だけどこれはまだ始まってもいないぞ…』
     「んぇ?」

    ドンッ!

     「あっ!?いっ…た〜!なんだよ急に…っ!?」

    カイザーはベッドに潔を押し倒しそれに覆いかぶさり片手で潔の両手を拘束した

     「ちょっ!?カイザーこれじゃうごけなっ…んあぁ♡やっ!まって…きゅうにっそこ…やだ!」
    『なんだ?もう勃起してたのか?案外…世一も期待していたって事か?』

    甘勃起している潔のそれを見てニヤリと口角を上げたカイザーはバスローブの上から潔の物を弄ぶ様に掌で刺激を与える
     しかし初体験の潔からすればこんな風に自分の物を触れられた事は1度もなく動かされる度に身体が大きく反応してしまう

    スリスリ…クンッ…グッ チュウ
     「ひぁ♡…ぁ♡…っん〜ふぁあ♡んむっ!?」
    『かわい…んっ…んん』
     「んん〜っ!あ…♡あふっ♡んっ…ぁんんんん〜〜〜♡♡」
    『おいおい世一ぃ〜まさかもうイったのか?生で触ってるわけでも無いのに』
     「だって…」
    『だって?』
     「ぁ…カイザーに触れられるとこ…全部熱くなって…それで…も…よ…たから」

    潔は恥ずかし気にもごもご言うとカイザーは『ほぉ〜』と嬉しそうに頬を緩めた。

    『ならこんだけ素直になった世一にご褒美だ。もっと良くしてやるよ♪』

    そう言った矢先カイザーは下の方に視線を落とし潔の下半身へと迫る。
    潔はカイザーの行動に咄嗟に反応したが数手読みが遅れた事でその熱く溶ける様な刺激が襲いかかった

     「やぁっ…」

    バスローブから顕になった潔の甘勃起した亀頭を手にとったカイザーは潔に見せびらかす様に口元を少し近付けた。

     「ちょっ!?なに…やって!?やめろ」
    『大丈夫だ噛みちぎったりはしない』
     「ぇ…かみちぎる??」

    カイザーの「噛みちぎる」という言葉(ワード)に一瞬…いや一気に血の気がサッっと引き冷静差を取り戻した潔は焦り気味にカイザーにオウム返ししていた

    『さっきよりも気持ち良くするだけだ…痛い事はまだしない』

     「ぇ?…なっ!はぁっ!?…〜んっ♡」

    新たな刺激にビクビクと跳ねる身体。バスローブ越しと生で触られる快感の差に
    潔は必死に己の理性を保とうと声を抑え込み快感を逃がすため脚を反らせたり手に力を入れていた。
    だがカイザーもその行為を許すほど甘くは無かった

    潔の物を口に含み先端を舐めたり裏側を刺激したりする

     「んあぁあ♡…あ!?んあっ♡おぃ"!それヤダッ」
    『ん?ふぁんらって?ひゃら?』
     「あ"あっ!!加えながら喋るな!〜っはぁん♡」

    ジュッ…ジュッジュルル

     「…〜っ♡もう…ムリ…なんかきちゃっ…あっ!?」

    ハッ…ハッ(…なんで?)

     「ぁ…なんれ?」
    『ん?なんだ世一がいやいや言うから止めただけだ』
     「…っ!?」
    『俺は優しいからなぁ〜嫌がっている嫁を侵すほど腐ってないからな〜』

    わざとらしい口調で責め立てるカイザー

     「そんな…つもりじゃ」
    『ほぉ〜…嫌では無いそういう事だな…じゃあ。約束しろ俺がヤっている最中は「イヤ・ヤダ・まって」は無しだ。いいか世一?』
     「わ…わかったから…は。やく」
    『OK♪じゃあ遠慮なく…』

    そう言うとカイザーは潔の体制を四つん這いにさせ
    ローションを手に取り自分の掌に馴染ませた
    潔は事しれないカイザーに内心ビクビクとしていると…

    ズブッ!

     「ひぃやぁっ!ぁ…らに!」

    グチュグチュ

     「んあ"♡…あ"あ"!かいじゃーっ♡かい…っん"ん♡」
    『おお…案外すんなり入るもんなんだな指って』
     「な…なんで…っ尻…あっ♡動かす〜〜…っ!」
    『なんで前じゃないかって?1つ目は俺が飽きたのと…2つ目は世一は前じゃ無くて後ろの方が好きだと思ったから♡』
     「な…なっんん♡」
    『ほらっ2本目!』

    ズプリッ

     「お"っ♡ん"ん"っ」
    『気持ち良さそうだな世一ぃ〜♡…もっと啼け。そして皇帝(オレ)を楽しませろ♪』

    潔の淫乱さに犯し尽くしたくて溜まらなくなったカイザーは耳元に近付き吐息混じりで言葉を発すると予想外の反応を示した

     「ふわぁあっ♡」
    『……もしかして世一オマエ耳弱いのか?』

    ビクゥッ…

     「ちっ…ちがう!!いまのはおどろいて」
    『…そうか』

    フーーッ ペロッ

     「ふわっ…ひゃあああ♡♡」
    『ふーん。そんなに耳(ここ)が好きみたいだな〜。なー世一ぃ俺の事名前で呼んで』

    ペロッ…ピチャ チュウ

     「んあっ♡みみは…あんっ♡…〜っミヒャっ♡エル」

    ズブッ…グチュグチ コリッ♡

     「あ"あ"あっ♡そんなっ♡ゆ…ゆびっ…ふえでっ!お"♡や、しょこっ…へん!あんん♡」
    『あ?ココか?世一の前立腺…もっと虐めてやる』
     「ん"お"♡あああぁっ」

    耳と尻同時に弱点を責められた事によってハクハクと口から涎が垂れる

     『すごっ…さっきよりも俺の指を美味しそうに締め付けてるぞ』
     「ん"あっい…いわない…でぇはうう♡あ"っ…これ…おかしくなっちゃっ♡」
    『イケ♡世一』

    ペロ…ピチャ ズブッグチュグチ コリコリ

     「〜きちゃっ…ミヒャ♡ミヒャ〜ッイクッ♡…んあぁ"ああっ♡♡♡」

    プシャア……はー…はーはーっ♡

    『いい具合だ…世一ぃ〜最高に映える♡』

    潔のイキ具合を見て嬉しそうに呟くカイザー
    愛おしそうに頭を優しくなでた後。自分の顔を近付け耳元で囁いた。
    「さぁ…次に行くぞ世一」と…

     「あ…♡おれ……イッたばっか…だから」
    『それがどうした?まだまだ日が昇るまで時間があるぞ?』
     「ぇ?それって…どういう。ちょっとま…。この格好はなに?」
    『何って?ナニ?ヤれば分かる』

    カイザーは潔の片脚を持ち上げると空いた手で自分の物を取り出した。
    それを見た潔は暴れはじめる。

     「ちょっ!?オマエ…ナニして」
    『あ?……俺だって世一の乱れてイクところ見て何も起きないわけ無いだろ?だからこの責任を取るのも嫁である世一の仕事だろ?』
     
    何言ってんだこいつ!!

     「そんな(大きいの)入るわけ無いだろ!?」
    『だから…さっき充分慣らしただろ?あの指よりも2周り穴が広がるだけだ』

    充分怖いわっ!!!そんなバズーカ誰にねじ込もうと!?

    『ヨイチ〜少しダマレ…んっ…』

    ンチュゥ…

     「んんっ!?…〜っふぅ♡…あ"あ"ぁっ!?」

    ズズッ…

    『…フッ中々キツイがイイ』
     「ゃ……うそっフッ♡…ああぁ?!ク…クルシッ」
    『グッ…世一ヨイチ…もっと力抜け締まってる』
     「ムチャ…いうなぁ〜…ぁ♡動かさないでハッ♡」
    『仕方ない…世一耳かせ!』
     「んぇ?」

    フーーッ

     「ふぇ!?ぁ…ダメッ!それ…力はいら…あ〜〜♡」

    ズ…ズブッ!

     「ん"あぁ"あ♡…はぁっ…んんっ♡」
    『全部入ったなじゃないか世一ぃ…俺の味はどうだ?』
     「クルシッ…おなか♡」
    『そうか…苦しいほど好きなのか♪』

    (こいつ…ホントいい性格してる)

    全部、潔の中に収まって数分…馴染んだ事を確認したカイザーは『そろそろ』かと今度は奥へ奥へと己の棒を突き始める

     「んや"っ…ぞんな…オグ〜〜♡」

    グッグッグッ…

     「まっれ!ヤダヤダッ!オグ…ヘンだから〜♡ホントに!!ヤダッ」
    『ヨイチ…さっきも言ったが「イヤ・ヤダ・まって」は言わない約束だろ?』
     「で…でもこれ以上は……ホントに」
    『優しくする…だから世一の全て俺に授けろ』
     「……〜っ」

    カイザーにこんな風に言われては黙るしか出来なくなるのわかってて…言うのだから何とも傲慢だ

     「うう…優しくして?」
    『ああ。優しく激しく抱いてやる♡』

    (激しく??まって激しくってなに!?)

    グッグッグッグッ…

     「あ…あ"あ"…なんで!〜ん"ん"ぉ…うそ!つき〜♡お"か"し"く"な"ち"ゃ"っ♡♡♡」
    『〜っ♡よいち、ヨイチ、世一♡』

    来ないと思っていた衝撃がきたため瞼の裏側でバチバチと火花が散った。

    グッグッグッ…グポッグポッグポッ♡

     「お"〜…あ"あ"ぁ〜〜♡♡はいっちゃ…オグ〜〜♡」
    『フッ…フッ…フッ。いいぞいいぞ世一そのままイケっ…イケっ♡』
     「イグ…イク…イグ〜〜〜ッ♡♡♡♡はぁーーーー♡」
    『グッ…はぁ♡』

    ピチャペロ…プシャアッ

     「ん"あ"ぁあ"あ♡♡♡」

    はぁ…はぁ…はぁ。

    『ハッ、イッたか……あ〜ぁ。クソかわぁい♪世一…コレでお前はずっと』

      "皇帝(オレ)の嫁(もの)だ"


    ーーーーー☆ーーーーー

    その後…

     「…ん"?……ん"ー…ア"サ"?……(やべぇ喉いてぇ…なんか飲み物を…)」

    ピキーーーンッ…!!

     「…〜っ!!!(こ…腰が!?ぇ…ウソこれ起きれるか??めちゃくちゃ腰が痛いんだが!?)」
    『んん……。何してるんだヨイチ…』
     「ぁ"…カ"イ"ザー…」
    『…あぁ。待ってろ』

    カイザーはベッドから起き上がると冷蔵庫の前までいき水を潔に手渡した。

    『コレでいいんだろ?』
     「ぁ"…アリガトウ」

    水を少しずつ摂取していくとジワっと身体に水分が行き渡る感覚が(生き返るってこういう事なんだろうな…)

    『ところで昨日はどうだった』

    ブフォッ!!

     「ゲホゴホッ…!?」
    『何してんだよ…全く世話のかかる嫁だ』
     「…ゲホゴホッ!(誰のせいだ!!急に聴きやがって!)」
    『まぁ…実際に俺も始めてだった訳だし色々ムリさせたと思うが中々だっただろ?』
     「!?!?(こ…こいつが始めて!?そんな訳ねぇだろ!!あっ…男とヤッたのがって事か!?)」
    『言っとくが好きでもないヤツは抱く趣味は無いからな』

    …………て事は。カイザー(こいつ)童貞だった!?

     「ぜってーウソだ」
    『……声に出てるぞ世一ぃ〜けど仕方無いな信じて貰えないなら、身体で示すしかないよな?』
     「ぇ"?」
    『さぁ…第2ラウンドといこうか?』
     「むり…!!!腰もノドも痛い!!」
    『大丈夫だ世一それも含めて良くしてやる♪』

    やめろーーーーー!!


    END




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