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    pheas357

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    pheas357

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    ネジキ君とミツル君がプリンに醤油かけて食うだけの話。

    お菓子のプリンなので大丈夫です、作中ポケモンを食べる描写はありません🍮(゚∀゚)

    「プリンって醤油をかけるとバチンウニみたいな味になるんですっけ?」
    呼び出したネジキにミツルが問いかける。場所はちょうどプリンの一大生息地とされる平原だった。
    「そう言うけどね……って、まさかミツル、ポケモンのプリンに醤油かけて食べる気?」
    何を今さら、という顔でこちらを見るミツルにネジキは続ける。
    「ここでいうプリンっていうのはポケモンではなくてお菓子のプリンだよ」
    どうもギャグなどではなく本当に勘違いしていたらしい。プリンを捕まえる必要がないのなら、とそのまま近くの町へ移動し、そこで目についた店に入ってプリンと携帯用の醤油を買う。
    もしも本当にポケモンの方のプリンだったら本気で捕まえて食べるつもりだったのだろうか。それにしても肉はあまりついてなさそうだな、とネジキは何となく考える。
    適当に見つけた椅子に座って、ミツルがプリンのカップを開ける。
    「やっぱりまんべんなく混ぜた方がいいのかな」
    独り言のように言いながら、醤油を流し込んで付いてきたスプーンでかき混ぜる。
    「先に食べてみます?」
    人柱にでもするつもりだろうか。初めてこの噂を聞いた時から気になっていなかったといえば嘘になる。だがそれでも試さなかったのは、ネジキはあまりバチンウニの味が好きではなかったからだった。プリンと醤油は、少なくとも単体では嫌いではないが、これはどうしても躊躇してしまう。
    「ミツルってバチンウニおいしいと思うー?」
    「一度だけ食べた事ありますけど、悪くなかったと思いますよ」
    それならば、とネジキは覚悟を決める。用意したプリンは1パックだけなので、一口食べてみて本当にバチンウニのような味だったら残りをミツルに譲ればいいのだ。
    一口分をスプーンに乗せてから流し込むようにして口に入れる。そのまましばらく考えていたが、
    「なんか、多分バチンウニとは違う味がしてる……」
    ミツルも口に入れてみて、少しの間考え込む。
    「なんていうか、これ……」
    「むー……、玉子豆腐……?」
    「じゃあ、ごまプリンに醤油かけたらゴマ豆腐みたいになるんですかね」
    「えー?どうだろー……」
    話ながら互いに一口、また一口と食べていき、全部食べ切ってしまった。
    「……玉子豆腐でしたね……」
    「……まあ、まずくはなかったねー」

    その夜、眠り際にミツルはふと考える。
    一般的なプリンに醤油をかけたら玉子豆腐になった。ごまプリンならゴマ豆腐になるだろうか。では、材料にタマゴが使われないプリンだったら一体どうなるのだろう。
    昼間の町には他の種類のプリンはなかったから、明日別の町で他のプリンも買って試してみようとネジキと約束していた。楽しみなような、不味かったらどうしようというようななんともいえない気持ちでいる間に、眠りに落ちていった。
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