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    dareBANANA1

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    dareBANANA1

    DONEセイうい日常ネタ🤗
    キミとの朝カーテンの隙間から室内に入り込む陽射しに、グッと眉間に皺を刻んでゆっくり瞼を開く。

    「むぅ…もう朝ですか…」
    「…」

    くわぁと欠伸をかみ殺し、ういは起き上がろうとするもセイは未だ夢の中で、ぎゅっと抱き締める腕に力が籠っている。なんやかんやと色々あって、すっかりココの同居人となった彼とのこういった生活はすっかり慣れっこだ。ドキドキしない訳ではないが、気持ち良さそうに眠るセイの寝顔に若干口元が緩む。けれど、朝の準備をしなければ自分は授業に間に合わない。心を鬼にして、ういはモゾモゾと動いて彼の腕の中から離れてベッドから降りる。
    少しぼんやりする脳みそに内心喝を入れつつ、洗面所で顔を洗い、キッチンへと向かう。セイと同居するようになってからは特に食にこだわりの無かった冷蔵庫の中身が、賑やかなモノへと変わってきた。材料を取り出しシンク付近に並べ、小鍋に水を入れて顆粒出汁の素と一緒に先に沸かす。今日の味噌汁の具材は油揚げと、旬の時季で安売りしていたアサリにする。朝が和食になったのも、セイが味噌汁を気に入ってくれたからだ。具材が煮るまでの間にフライパンに油をしいて、昨日のうちに仕込んでおいた豚肉の生姜焼きを焼く。特製タレの焼ける匂いが食欲を唆る。
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