Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    dareBANANA1

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 15

    dareBANANA1

    ☆quiet follow

    セイうい日常ネタ🤗

    #BLシェアハ#セイうい

    キミとの朝カーテンの隙間から室内に入り込む陽射しに、グッと眉間に皺を刻んでゆっくり瞼を開く。

    「むぅ…もう朝ですか…」
    「…」

    くわぁと欠伸をかみ殺し、ういは起き上がろうとするもセイは未だ夢の中で、ぎゅっと抱き締める腕に力が籠っている。なんやかんやと色々あって、すっかりココの同居人となった彼とのこういった生活はすっかり慣れっこだ。ドキドキしない訳ではないが、気持ち良さそうに眠るセイの寝顔に若干口元が緩む。けれど、朝の準備をしなければ自分は授業に間に合わない。心を鬼にして、ういはモゾモゾと動いて彼の腕の中から離れてベッドから降りる。
    少しぼんやりする脳みそに内心喝を入れつつ、洗面所で顔を洗い、キッチンへと向かう。セイと同居するようになってからは特に食にこだわりの無かった冷蔵庫の中身が、賑やかなモノへと変わってきた。材料を取り出しシンク付近に並べ、小鍋に水を入れて顆粒出汁の素と一緒に先に沸かす。今日の味噌汁の具材は油揚げと、旬の時季で安売りしていたアサリにする。朝が和食になったのも、セイが味噌汁を気に入ってくれたからだ。具材が煮るまでの間にフライパンに油をしいて、昨日のうちに仕込んでおいた豚肉の生姜焼きを焼く。特製タレの焼ける匂いが食欲を唆る。

    「ふふ、まさか自分が…こんな風に誰かのご飯を作ってあげる日がくるなんて、思いもしませんでしたねぇ」

    焦げないようにお肉をトングで返しながら、感慨深くポツリと呟いた。焼けた生姜焼きを皿に盛って、千切りキャベツを添えておく。もうすぐ匂いにつられて、セイが起きてくるだろう。味噌をお玉で掬って、菜箸で崩しつつ湯に溶かし入れ味を確かめる。アサリのダシが良く溶け込んだほど良い味付けに、満足げに胸を張っていると──背後からぎゅっと急に抱き締められ、ういの肩がビクッと跳ねた。

    「うひゃっ?!ビックリしました…セイくん、驚かさないでくださいよぉ」
    「…起きた時傍に居なかったういくんが悪い」

    グリグリと頚部に頭を擦り付けてくる仕草はまるで飼い主に構ってほしい子犬のようで、ういは困ったように笑いながら頭を優しく撫でる。

    「ふふ、それはどうもすみませんねぇ…ホラ、冷める前に食べちゃいましょっ」
    「今日の味噌汁は何?」
    「アサリと油揚げにしました、アサリのお出汁が出て美味しくできましたよぉ」
    「ん、美味しそう…食べる」

    ふっと表情がほんのり和らいでセイはそっとういから離れ、用意された朝食をテーブルへと運ぶ。その後ろ姿を微笑ましげに見守りつつ、ういも二人分のご飯をよそってついて行く。こうして一緒に朝食を食べるのも、最早日課となっている。味噌汁を飲んで瞳をキラキラと輝かせながら、セイはとても美味しそうに用意した朝食を食べ進めていく。その表情を見るのが嬉しくて幸せで、ういも自然と口元が緩む。一人で食べていた頃よりも、断然今の方がご飯が美味しい。

    「セイくん、今日のご飯はどうですか?」
    「ん…美味い…ういくんの作るご飯は、どれも美味いよ」
    「そ、そうですか…それなら、良かったです」

    何気なく聞けば、愚問だと言わんばかりにキパッとセイは真剣に答えてくれる。真っ直ぐな褒め言葉は嬉しさ以上に、妙に照れくさい。自然と顔に熱が集まる。恥ずかしさを誤魔化そうと、室内の時計に視線を向ければ──時刻は7時30分を差していた。

    「ヴぁっ?!ち、遅刻してしまうッ」

    一気に血の気がザァッと引いて、慌てて朝食を平らげ部屋を出ようと立ち上がる。それに合わせてセイも立ち上がり、不意に引き寄せられ首元にピリッと淡い痛みが走った。

    「ッ?!セイくん、何かしました?」
    「…ううん、何も…洗い物しとくから気をつけて行ってらっしゃい、ういくん」

    何もをされたか理解できず首を傾げながらういが尋ねれば、セイは特に表情を変えずに答えて食器を纏めてシンクへと行ってしまう。何だったんだと思いながらも、遅刻してはいけないと思い至り慌てて部屋を出る。
    その後、授業を終えた後に目ざとく大学生組達に──首元の紅い痕をからかわれ、部屋に帰ったういが顔を真っ赤にしながらセイに抗議するのは、また別のお話。


    .
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤❤❤❤❤❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    dareBANANA1

    DONEセイうい日常ネタ🤗
    キミとの朝カーテンの隙間から室内に入り込む陽射しに、グッと眉間に皺を刻んでゆっくり瞼を開く。

    「むぅ…もう朝ですか…」
    「…」

    くわぁと欠伸をかみ殺し、ういは起き上がろうとするもセイは未だ夢の中で、ぎゅっと抱き締める腕に力が籠っている。なんやかんやと色々あって、すっかりココの同居人となった彼とのこういった生活はすっかり慣れっこだ。ドキドキしない訳ではないが、気持ち良さそうに眠るセイの寝顔に若干口元が緩む。けれど、朝の準備をしなければ自分は授業に間に合わない。心を鬼にして、ういはモゾモゾと動いて彼の腕の中から離れてベッドから降りる。
    少しぼんやりする脳みそに内心喝を入れつつ、洗面所で顔を洗い、キッチンへと向かう。セイと同居するようになってからは特に食にこだわりの無かった冷蔵庫の中身が、賑やかなモノへと変わってきた。材料を取り出しシンク付近に並べ、小鍋に水を入れて顆粒出汁の素と一緒に先に沸かす。今日の味噌汁の具材は油揚げと、旬の時季で安売りしていたアサリにする。朝が和食になったのも、セイが味噌汁を気に入ってくれたからだ。具材が煮るまでの間にフライパンに油をしいて、昨日のうちに仕込んでおいた豚肉の生姜焼きを焼く。特製タレの焼ける匂いが食欲を唆る。
    1718

    recommended works