Sunday Morning剥き出しの肩にひんやりとした空気を感じて目を覚ますと、薄ら暗い寝室に無機質な明かりが浮かんでいた。目を擦るチリの隣で、上半身だけを起こしたアオキがスマホロトムに何かを打ち込んでいた。眉間には深い皺が寄っている。
「おはよぉ」
「……起こしてしまいましたか」
こちらに気付いた瞬間に、彼の少しだけ表情が和らぐ。無表情だと評されがちな男だが、付き合いを深めていく中で"割と何でも顔に出る"という印象を強くしていた。
「なに、しごと?」
「えぇ、まぁ。………………トップから」
「げっ…………休みやで、無視したりや」
滅多にない休みであることは、彼の上司であるオモダカも重々承知しているはずだ。こんな早朝からいったいどんな用かと身を乗り出してスマホロトムを覗き込もうとすると、アオキは身を捩って画面を隠した。思いがけない動きに困惑する。
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