既に掴まれていた　古くなった紙のにおい、埃が混ざったような空気、ページを擦っただけでもよく響くほどの静寂。まるで異世界にでも迷い込んだような心地になるので、図書室が好きだ。だから、クラスメイトが「退屈そうだ」と言った図書委員の仕事も、冬弥にとってはまったく苦ではなかった。
　あるべき場所にない図書を本棚から掬い取って、背表紙を確認して、本来の居場所を探す。その間にまた迷子の図書を見つけて、拾う。気がつけば、本をミルフィーユ状に重ねた左腕はずっしりと重くなっていた。
　ふう、と息を吐いた。
　この学校には無頓着な人間が多いのだろうか？　と流石に疑問に思う。本があるべき場所になければ、後で困るのは自分たちだろうに。
　背後の窓から、白くてやわらかい光が手元を照らしてくる。辞書サイズの単行本、そのカバーの際が経年劣化でふさふさとしていて、黄ばんでいた。対して、表面はカラカラに渇いた大地のよう。それをつうっと撫ぜていると、

等待《等待》

Summary：別無所求是建立在早已擁有之上。

彰冬 日常 生日賀文
……………………………………………………

「喔！冬彌。」
「彰人，抱歉久等了，剛才的數學課比較晚下課。」
「沒事，午飯買好了，去老地方嗎？」
「嗯，走吧。」

今日是青柳冬彌的生日，貌似大家都遺忘了這件事，當事人心理總會空落落的，但想著一天尚未結束，都還有機會收到各方的祝福。

——沒錯，一定可以的。
——可是……彰人也還沒跟我說生日快樂。
——最近確實忙碌了些，忘記也沒關係的，只要彰人在身邊就行。

青柳冬彌在心裏不斷安慰自己，跳動的脈搏彷彿在控訴與強加的想法相悖的聲音，明明是多麼渴望得到簡單的祝賀，但卻不敢說出口。

「嗯？」
「怎麼了，冬彌。」

一方速度漸慢直到另一位察覺，原來是寂寥空虛絆住了自己，將煩惱甩掉後重新往前走去東雲彰人身旁。

邂逅《邂逅》

Summary：託付的後背是信任也是不可磨滅的決心。

彰冬 口嗨 殺手パロ
……………………………………………………

「身手不錯，這麼遠的距離還能命中……。」
「有點意思。」

東雲彰人，自幼被殺手組織綁架的少年，曾為組織立下血汗戰功，如今這眼裡僅以殺戮為樂的人卻為地上這具遺骸感興趣，子彈完美的嵌入前額葉，周遭的血泊如明鏡，往那名男子的雙眼望去，放大的瞳孔說明了驚恐、微開的嘴貌似想為生命的逝去做出喊叫，可惜那人連這悲鳴都不願使其發出，如同被扼殺的希望般無情。

『東雲，敵方派出增援了，你應該能解決。』
『東門會合。』
「知道了知道了……。」
「真是群老頑固。」

少年將通訊設備自耳裡摘下，嘴裡碎念著幾句，翠綠的瞳眸在篝火的映射下多了些瘋狂，自褲腿抽出兩把利刃，這乃是陪自己爬到現在這地位的好友，寒光爍過刀身，危樓之下有自石階傳來的零碎腳步聲，口內呼出一口濁氣，一場獵殺已然開始。