チチは映画を見るのが好きだ。そんな彼女の隣で悟空もまた映画を見る。
いや正しくは、チチの隣にいる、という表現か。
チチは映画を見るのが好きだ。そんな彼女の隣で悟空もまた映画を見る。
いや正しくは、チチの隣にいる、という表現か。
悟飯が生まれる前くらいはチチは悟空と街に出かけて映画館デートなるものをしたいとねだったりしていたが、今は映画は自宅で見る専門となったらしい。しかも、特に誰かと一緒ではなくひとりでもいいらしい。
昔の自分からはあまり考えられなかったかもしれない。あまり興味のない映画だが、チチの隣にいることを目的に時間を過ごすことができる。
画面に集中している妻の横顔を眺め続けても怒られないし、映画の内容が恐怖系であれば彼女が身を寄せてくることもある。
それらもあってか、チチが映画を見るときは「オラも」と声をかけることが定番になりつつある悟空であった。