いつか幸せに変わるから「場地さん、別れましょう。」
本当は言いたく無かった、この一言。でも、場地さんのためならこうするしか無いんだ。
相棒のタイムリープに俺が必要だから、って協力したとき。無駄だって分かってても、俺は「場地さん救ってこいよ」って言った。場地さんが血のハロウィンで死んだときにはもう戻れない事は十分知っていた。けれど、そこには13歳の忘れられない恋心を引きずっているおっさんが居たもんだから、ぽろっと口から出てしまった。
異変に気付いたのは×Jランドで残業を終えたときだった。
「タケみっちが未来を変えた…?」
そんなことを考えていると、不意に、「千冬ゥ」とあの、憧れのクソかっこいい低音ボイスが室内に響いた。
「なぁ、これどういうこと?ちょっと説明してほしいんだけど。」
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