一緒にお風呂に入りたいラギ監シリーズ 10「すみませーん。隣、空いてるッスか?」
「あ…はい!空いてます!…って。」
2年生との合同授業。
早めに席に座っていた私の元に現れたのは。
「ラギー先輩!」
「シシシッ。どーも。」
大きなお耳とふわふわの髪。
垂れた目尻にいたずらな笑顔。
かわいいとかっこいいをあわせ持つ、私の大好きな…大事な恋人。
ラギー先輩は失礼しまーすと言いながら、私の隣の席に座る。
短めのしっぽがゆらゆら揺れて、ご機嫌の様子だ。
「ユウくん、一人ッスか?」
「はい。エースもデュースも、別の授業を選択していて。」
「ふーん。で、グリムくんはすでに寝てる、と。」
「あはは…。始まる頃には起こします。」
ラギー先輩とは反対側の席で、グリムは気持ち良さそうに寝ている。
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