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    maroumahoyaku

    @maroumahoyaku

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    maroumahoyaku

    PROGRESS続き。ラブホにいるけどお話してる。
    どうするか考えてないので行き詰まっている…。
    一度頭の隅に追いやった違和感は、そこで確実に根を張っていた。今までのセックスを思い返してみても、「強くして」「激しくして」とねだられることはよくあったし、実際そのとおりにすると気持ちよさそうな反応を示していた。セックスなので当然なのかもしれないが、ランガは剥き出しの本能でほぼ全力を出してしまっているし、それは暦の身体に残る痕からも窺い知ることができた。この前の夜だけじゃなくて、それより前も、申し訳ない気持ちで胸が焼けることは度々あったのだ。

    だからこの際、はっきりさせておきたかった。痛いのが好きなのか、そうじゃないのか。そうじゃないなら、セックスの最中におけるある種のリップサービスとして受け取るつもりだ。ランガはできるなら、優しく、壊れ物を扱うみたいに、丁寧に暦を抱きたかった。
    ランガに、セックスについて相談できる友人は暦しかいない。直接聞く以外なかった。

    「暦」
    「ん〜?」
    「ラブホテル行こう」

    ぶーーーっと飲んでいたサイダーを噴き出す。ここが学校の屋上でよかったな、と、コンクリートに吸われていく炭酸を見つめながらランガは思った。

    「おまっ、こんなっっ、ばかやろ!!だ、だれも 3190