安息「せんせぇ〜…今日のしんさくは駄目です……布団、が…ふかふか………」
部屋に来るなり、勝手に布団に転がって溶ける晋作。うぁ〜…と唸りながら伸びをする姿は、気紛れな猫のようだ。
「…また何日も徹夜しましたね?サーヴァントに睡眠は必要ないとはいえ、起きていればそれだけ魔力の消費量が…」
「だってぇ〜」
「だって、じゃありません」
ころんと背を向け話を聞かない態度を取ろうとする肩を引き、こちらを向かせる。つまらないと顔にありありと書かれた表情で、なんなら唇すら尖らせている。
「最近はレイシフトする予定もないんで、毎日毎日暇なんですもん。それなら、面白いことをしていた方が良いじゃないですか」
「緊急で招集される可能性もあるでしょう。万が一に備え、いつでも万全の体制をとるのも、サーヴァントとしての責務です」
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