うさぎの日「シュミルはうさぎって言うんですよ」

　時々フェルディナンドに夢の世界の言葉を教えてあげることがある。冬を終えて眠るまでの他愛ないピロートークだ。

「"ウサギ"」

「フェルディナンド様はあちらの世界の言葉の発音が上手ですね。ミズデッポウとかも」

　フェルディナンドはぶつぶつと反復してうさぎの発音を馴染ませている。

「君は"ウサギ"のようだと、ジルヴェスターが言い出す前から思っていた」

　わたしの頬をむにっと摘んで、それからすごく愛おしそうな目でわたしを見つめた。

「うさぎは『可愛い』の象徴ですが、こちらでもそうですよね。あちらでは狼に食べられちゃうって概念あって」

「"オオカミ"？」

金色和弦 在五線譜上塗塗畫畫的筆再一次在白紙上留下了煩躁的墨跡，イヅル把手裡明明沒犯過錯卻一直致使他的歌無法完成的筆擱在只有寥寥數行的譜紙上，緩慢地解開校服拘在頸項處的幾顆鈕扣整理、疊好放在書桌上，蓋過了那書寫了一整個下午卻還是毫無進展的單曲譜目。

黑色的驕健身影一閃而過，肉墊踩在窗沿靜默無聲，風吹過窗櫺上方的白簾，墨色的結他靜靜地倚在寫字桌旁，在正午耀眼的陽光映照下發出暖色的光。

黑貓在校園內一角的草坪上找了一個被樹蔭包圍的陰影處躺臥下來，黑色的長尾上有幾撮不太安份的浮毛，比尋常貓咪要大上一點的體型用正統的貓坐蹲在樹蔭下，帶著金色粉塵的陽光穿過枝葉、揉成了細密的碎片灑在貓咪亮澤的皮毛上。

貓呼舔了舔爪子跟後足，熟練地在碎陽下給自己清理身體。