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    キリサキヤエ

    @kiri_saki_0801

    ゲ謎の親父殿に沼って出られなくなった。
    水父だったり親父殿受け投げたりする予定。

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    キリサキヤエ

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    pixivに投稿した水父小説『「  」の慟哭』のあとがきになります。
    小説は↓へ。
    https://www.pixiv.net/novel/series/11505123

    「  」の慟哭あとがき おそらく大半の方が初見でしょう。どうも、はじめまして。桐崎八絵、またはキリサキヤエと申します。この度は水父小説、『「  」の慟哭』三作を読んでくださりありがとうございます。本当にありがとうございます。
     正直、思わぬ反響の大きさにビビり散らしたり、宇宙猫の顔をしています。流石トレンド作品、流石ゲ謎。それにしたって自分史上最大の感想の量を頂いて感謝感激を通りすぎて悶絶しております。あとたまに爆笑しております。
     いやホント、最初に投稿した「水→父」時点で「ブックマ数30いけば御の字では? それ以下やなんてざらだし、数多の作品の中に埋没してもいつも通りだから数字はいつも通り気にするな!」という、長年夢小説畑で引きこもっていた時の感覚で、性癖爆走イエーイな感覚で書いて投げたら、まさかこうもたくさんの人に読んでもらえた上に三桁いくブックマ数に、ルーキーランキング入り……わ、わぁ…! 何が起こったんだ…?!
     本当になんか、こう、見える形でたくさんの人に読んでもらったという事実に慣れていないもので、皆様にどう恩返しをしたらいいものかとあたふたしております。いやはやどうしてこうなった。
     と、前置きは程々に。でないと延々と小説と関係ない話をしてしまいそうなので自重致しまして、今回は小説のあとがきとして色々つらつらを書き残しておこうと思います。大した裏話はないかもしれませんし、つまらない話になるかもしれませんが、暇潰し程度に楽しんで頂ければ幸いです。
     今回は書きやすさとか、とっちらかったりしないよう、区分して書いていこうと思います。


    【草案~今作へ】
     今回のお話、実は下地になる草案ならぬ没ネタというものがあります。
     ゲ謎1回目入村後、沼って少し経ってから何らかの形でゲ謎への情熱を形にしたくなりまして、頭の中でストーリー構成がはじまりました。この時から既に水父であると、『水木さんは一度死んで現代に転生した存在』、『水木さんの前世の記憶は物語開始時点では曖昧かつゲゲ郎殿に関する直接的な部分は思い出せていない』、『記憶を取り戻すきっかけは山田さんの記事』、『水木さんが廃村になった哭倉村に向かう』という部分は確定していました。
     カップリング基準としては特に深く考えず、私の感性のまま直感的に、いつものように一番可愛くて推したいキャラがカプの右にくるのが私の定石なので、水父となった次第です。
     ここから先はほぼまるっと、絞りカスくらいしか残らなかった没ネタになまっていきます。当初水木さんはサラリーマンでなく、喫茶店の店主をしていて、とある常連の少女が山田さんの記事が載った雑誌を持って、喫茶店にやってきたのがスタート地点でした。
     その少女というのは実は鬼道衆で、鬼道衆の中でも穏健派というか、力がだいぶ廃れて引退するはずだったお家だったのですが、少女は特別強い力、「人や場所の過去の記憶を読み取る能力」を持っていて、それをコントロールできず、その力を捨てて普通の女の子になりたい思っている人物でした。
     山田さんの記事の話の最中、少女は偶然水木さんの記憶を読み取ってしまい、そこから水木さんの前世について探ろうという話になり、二人で旧哭倉村へ。
     窖についた二人は少女の力を借りてこの地で起こった出来事の土地の記憶を見る儀式を執り行いました。そこで水木さんは自分の前世の記憶を見るのですが、ここで事故発生。強すぎる少女の力が血桜の骸に力を与えてしまい、少女の力の一部を吸って血桜が別の能力を得て復活。その身を烏の形状に変化させて窖から脱出、幽霊族の血を求めて飛び去ってしまいます。水木さんと少女は急ぎ血桜烏を追跡を開始。この時に少女は鬼太郎にとにかく逃げて巻き込まれないようにと、使い魔兼ペットの白い烏に妖怪ポストへ手紙を出します。
     血桜烏は飢えを満たすために霊力が少しでもある人間を襲いはじめ、そのウワサはやがて鬼太郎と目玉おやじの耳に入り、少女からの手紙も鬼太郎の手元に届きます。
     子細が書かれていない警告が気になった鬼太郎ファミリーは現状の詳細を知るために調査を開始すると、鬼太郎のもとに血桜烏が数回襲撃。その度に水木さんとニアミスし、先んじて少女が鬼太郎達に事の接触、事の一部始終を告げます。
     一方で水木さんは血桜烏の襲撃を受け、血を吸われませんでしたが捕まり、決戦の場であるゲゲゲの森へ。鬼太郎ハウスに血桜烏が襲来、そこでラストバトルがはじまり、その最中目玉おやじと水木さんが接触。少女から事前に渡されていた勾玉のお守りがそこで発動し、水木さんの記憶が戻り、目玉おやじもゲゲ郎殿の姿を取り戻し、皆で協力して血桜烏を退治。その戦いで少女は力を使い果たした結果、望みだった普通の女の子になることができ、ゲゲ郎殿と水木さんと再会、結ばれてハッピーエンド、という流れでした。

     が、このシナリオには大きな二点の大きな問題があり納得できず、執筆には至りませんでした。
     問題点は読んででお気づきになったかもしれませんが、とにかくカップリング要素が薄い、水父要素が薄すぎるのと、少女にスポットライトが当たりすぎている点です。ここは長年夢小説の畑にいた弊害が顕著に出ました。というわけでお蔵入り。
     水父で何かしら書きたいが方向性が決まらないまま迎えた二回目の入村。水木さんからの視点はどうだとか、シーンごとの水木さんは何を思ったのかを探るのを中心に観賞していたら───降ってきたんですよ、頭の中に1作目にたる「水→父」の光景、方向性が。
     観終わった後「こりゃもう書くしかねぇ!!」と、勢いのまま書きなぐりました。表紙も自分で描きたくなって、お出ししてドーン!で終わるつもりでした。私の水父これで終わってもいいかなとかも思いました。
     ところが終わらず結果として三作に跨ぐことになったのは表紙書いてた時の作業用BGMの選曲と、想像をはるかに上回る反応のおかげですね。表紙書いてた時はイメソン探しも兼ねてアニソンとかあれこれ聞いてたのですが、決定打になったのはJUNNAさんの「眠らされたリネージュ」。使われてたアニメも見てたのでこう……サビの辺りの動き回るアニメーションをゲゲ郎殿で見たいな……なんて思いを馳せたり、歌詞の解釈が「『あなた(水木)の残り火を消せるのは私(ゲゲ郎)だけ』だったらエモくね?!」なんて、はたから見れば「何言ってんだコイツ」という妄想を膨らませてたら続きの話が頭の中で構築されていたという。
     それでも実際書くかどうかは迷ったのですが、1作目あんなにブックマ数もらえるわ感想頂けるわ続きを正座待機されるわ脳破壊される被害出るわで「責任もって書くしかないな、続き」という結論にいたり、そして今に至ります。
     繰り返しになりますが、あんなに反応もらえるなんて全く思ってなかったんです…! あと水父より父水が主流というのも予想外で…皆様飢えてらっしやったのですね…! 狂骨になってないか心配です…!
     それで、いざ執筆となった結果ですが、水木さんの負傷具合と告白シーン以降以外は概ね閃いた当初の予定通りになりました。あとは頂いた感想から出番が増えた方がいたり、なんとなく六期鬼太郎の雰囲気も入れたくて微々たる追加シーンがあったり。その辺りはこの後のキャラ別で語っていこうと思います。

     タイトルは初期案では『慟哭』だけになる予定でしたが、何か物足りなく思い、水木さんが主人公で主役なのですから、水木さんの心境を表したものが良いと思い、『「  」の慟哭』になったわけです。
     この『「  」』の部分ですが、私は“から”と読んでいますが、この空欄に何を入れるか、「空虚」か「愛情」か「悲哀」か、何を入れるかは三作を読んだ皆さんにゆだねたいと思います。二文字に拘らず一文字でも三文字でも長文でも、あえて何も埋めずにそのままにしても、私が書いた水父から何を感じ取ったのかを空欄に入れてくだされば嬉しいです。なんでも花丸をあげちゃいます。
     あと、あえてイメソンつけるなら高橋洋子さんの「聖なる痛みを抱いて」でしょうか。理想は「眠らされたリネージュ」を架空のオープニングに流して、架空のエンドロールに「聖なる痛みを抱いて」を流しておいてください。


    【水木さん】
     今回の一番の被害者。私に目をつけられたばかりに曇らせられた可哀想な人。だが私は謝らない(CV龍賀克典)。
     冗談はさておき、作中徹底してお預け食らわせたのは事実で故意です。私が物語を書いたら、そりゃあ推しカプが結ばれる為には過程で心身に苦痛をもたらす棘道を敷かなきゃ面白くありませんもの。
     面白くするために哭倉村に来てもゲゲ郎殿の記憶は笑顔でお預けしますし、面白くするためにいくらでも肉体的にも精神的にも傷つけるし、意識失くしてる間にニアミスもさせます。水木さんが泣きまくる結果になってしまったけど、前世で泣けなかった分今生は素直に泣きなよ精神で。書きながら「これ水木さんへの虐待では?」とは思いましたが、性癖はやめられないとまらない。
     これだけだと私がまるでキャラいじめだけに快感を見出だしてるヤバい奴だと思われそうですが違うんです! 私は推しカプがハッピーになる過程で試練を設け、心身共に傷つきながらも試練を乗り越える、その様を見るのが大好きなハピエン厨の変態なんです!! ただし選択肢一回でもミスったら取り返しのつかないバッドエンドも用意する場合もありますけど!!

     ゆるふわ時空のほのぼのしたりイチャイチャしたりする日常短編話はpixivやTwitterにおられます他の執筆してくださる神々におまかせ致します。私は私の性癖を一人走ります故。
     水木さんへ謝る部分があるなら負傷具合が想定より上がったことですね。肋骨負傷は書いてて「普通の人間が思いっきり壁に思い切り叩きつけられて打撲程度で済む?」という疑問にぶつかった結果の負傷です。空亡のパワーも示したかったですし。
     水木さんはフィジカルが強くても強度はあくまで普通の人間、というのを念頭に、かつそのフィジカルも前世の戦争経験から得たもの以上は出さない、超人の粋を出ないようにさじ加減するのは少々骨が折れました。あとラストバトルは水木さんと鬼太郎と空亡の正確な位置を把握すべく、途中メモ帳にそれぞれの位置と動きを図にして描いて把握というのも久々にやりました。
     ラストバトルで枝に腕刺されたり体のあちこちにでっかい切り傷つくる羽目になったのも当初の予定はなかったのですが、筆がノリノリになってしまったのと、『続』の表紙書いてる時に作業用BGM代わりに四国の小学生勇者が頑張るアニメを急に見たくなって見てしまった影響ですね…水木さんが血も滴るいい男なのがいけないんだ…! 水木さんは血に濡れてなんぼよ…!
     それで当初水木さんの告白シーンは水木さんの自宅でゲゲ郎殿と烏天狗の酒を酌み交わしながらというのが、傷だらけになったことで病院での告白に変わりました。退院してからなんて双方が待つわけがないしテンポ悪くなるし! 頑張ったご褒美は勿体つけずにさっさと渡しちゃえってもんよ!
     結果私の解釈だと水木さんはゲゲ郎殿にクソ重感情抱いてて、それを私なりにほぼ全部吐き出させるという流れに致しましたが、読者サイドの方々はこれで解釈違い起こしてたら申し訳ないとしか言えません。水木さん、狂骨のせいで日本終わるかも聞いてもゲゲ郎の身を案じて躊躇いなく「やらせておけ!」って言ってた方やぞ……世界より相棒を選ぶ男……クソ重感情抱いてないわけがない…!

     はてさて、作中水木さんは自分が転生したのはゲゲ郎への想いとか未練とかがあったからと思い込んでいるようですが、それはあくまできっかけのごく小さな要因でしかありません。
     もっと大きな原因というか理由もきっとあるでしょうが、そこは神のみぞ知る。どこかの神様が気紛れか面白半分かで水木さんに手を貸したか、あるいは地獄で手違いが発生したのか、そこは明言せず読者の皆様の想像に任せます。
     それともう一つ。もしも水木さんが空亡に全てを吸収されていたらどうなっていたかについてですが、水木さんの姿になった空亡となり人類を脅かす敵になるという、『空亡水木さんエンド』というバッドエンドシナリオになります。
     空亡水木さんは容姿だけでなく人格も水木さんが基礎になり、人間が生きている間に消費したあらゆる存在からの報いを受けさせ魂を貪る邪悪な妖怪になります。「ツケは払わなきゃなぁ!」って言いながら人を燃やし殺しまくることでしょう。それを鬼太郎達が退治する流れになりますが、水木さんの記憶を利用して言葉巧みに唆してくること間違いなし。
     こうなったら水木さんごと斃さなきゃならないし、そうなったら水木さんの死亡は不可避な上に目玉おやじ殿も元の姿に戻るきっかけさえ無いのですから、鬼太郎と目玉おやじ殿のメンタルが曇って終わるか、鬼太郎達が敗北して人類滅亡エンドの二択になりますね。推しカプの幸せは世界よりも重い。
     空亡水木さんはいずれ落書き程度になろうとも描いてみたい、近いうちに描いてやるって気持ちでいます。

    【ゲゲ郎(目玉おやじ)殿】
     メインヒロイン。正直『続』と『続々』は水木さんとゲゲ郎殿の再会ラブラブハッピーエンド+目玉おやじ殿がゲゲ郎殿として復活して水木さんと再会するあのシーンが書きたいがためだけに書いた節はある。あと戦闘シーンも書きたかった。書いてる時はもう「これがやりたかった!!」ってハッスルしてましたよ。
     あの復活の仕方は草案の時から思いついていてあんまり変わっていません。落ちてきた目玉おやじ殿を水木さんが受け止めようと手を伸ばして、目玉おやじ殿からも手を伸ばして、お互い求めあって……ってのよくないですか?! 私は好きです!
     水木さんや鬼太郎もそうだったのですが、戦闘シーンはさじ加減に悩みました。なんせ筆がのりすぎてゲ謎本編や六期鬼太郎よりゲゲ郎殿や鬼太郎が強くなりすぎるなんてのがあり得ましたから。バトルアニメが主食な戦闘狂なもので、戦闘シーンになれば描写に熱と拘りが入るのなんの。
     じゃあ戦闘シーン書けて満足したかと聞かれればNOで、まだ書き足りない…! こんなんじゃ満足できないぜ…! でもどう書き足りないかは次回以降のネタバレになるから言えないぜ…!
     告白シーンにキスさせるな悩んだのですが、一旦お預けしてラストにもっていきました。あそこは行為より対話を優先した方が雰囲気がいいかなって。反動で水木さんにベタベタしまくるゲゲ郎殿になりましたが。
     あとゲゲ郎殿は絶対自分が可愛いの自覚してるでしょ。岩子さんにいっぱい可愛がられて自己肯定感が光輝いているでしょ。それで水木さんを誑かすがいい!

    【岩子さん】
     水父書く上で絶対外せないなと思った岩子さんの存在。ゲゲ郎殿の奥さんなんですから蔑ろにするのはご法度という考えのもと、「じゃあ岩子さんに水父公認してもうっきゃねーな!」という運びになりました。
     でもゲゲ郎殿の話聞く限り愛情深い人なんですから結構すんなり水父認めてくれそうでは…? あと水木さん側も岩子さんの存在を蔑ろにするわけもないでしょ? ということから『続』での墓参り描写に繋がったのですが、その墓参りが最初の詰みポイントになるとは水木さん露しらず。行かなかったら岩子さんとの縁を組紐が構築出来ずにバッドエンドコースもありました。
     墓参りしたからお守りをもらった時に縁が再構築されて岩子さんの魂も駆けつけることができ、目玉おやじ殿にも夢を通じて水木さんが危ないって伝えることができたのです。水木さんが転生した件については流石に岩子さんも予想外ではあったですが、あの墓の維持を望んだのはゲゲ郎殿と鬼太郎の為です。
     ところで、岩子さんの出番は当初『続々』の冒頭の水木さんの夢の中で終了の予定だったのですが、『続』の段階で頂いた感想で岩子さんの魂が勾玉と組紐の力を借りて水木さんを庇うシーンがだいぶ好評だったので、なんか女神とか言われてお気に召して頂けたので、奪還した水木さんの記憶と感情の返却も岩子さんが担当することになりました。
     こういうチョロい奴なんで、感想くれたらそれが次回作に反映されることもたまーにあります。なんてチョロいやつなんだ。
     その後の岩子さんの魂はどこに行ったのか。地獄に帰ってしまったのか、あるいは……という話は今はしないでおきます。
     締めに水木さんとゲゲ郎殿と鬼太郎の三人で岩子さんのお墓参りするという案もありましたが、それは一旦お預けにしておきます。今後もしかしたらそこから何か新たな水父物語が構築される可能性もあるのですから。


    【佐々柳+お守り】
     オリジナルキャラとして生み出し登場させ佐々柳。草案での反省を生かした結果、草案にいた少女は水木さんの後輩兼お助けキャラ、話を円滑に進める舞台装置、物語のちょっとした味付けというポジションに落ち着きました。
     名前については水木さんに合わせて植物系にしたかったのと、お化けとか幽霊系の植物というと柳の木が真っ先に出てきて、柳だけでは味気ないのでそこに木々がさらさらと風になびく音を取り入れたくなり、この名前になりました。容姿はオタクっぽさを出したかったのと趣味で決めました。
     彼女は水木さんに対して「大切な恩人」、「頼れる先輩」という感情は持っていますが、恋愛感情は全く抱いていません。それとこれとは別と切り離しているタイプの人間です。そして彼女は腐女子でもあります。
     今回公開出来なかった裏話としては、後日談として砂かけ婆と意気投合して、二人でコミケにくり出すなんてのがあるくらいです。
     万が一実は彼女がとんでもない神の存在だとか、その使いだとかを疑われていたら、そんなことはないとここで名言しておきます。彼女はただのありふれた苦楽を知り、大きな挫折を知るごく普通の人間です。便利なキャラクターではあるので、必要となったら今後も出てきます。

     そして今回最大のキーアイテムとなり、ラスボスの心臓にもなった勾玉と組紐なんですが……今後のためにも伏せておきます。はい、読者の皆様へのお預け攻撃です。
     言えるのは勾玉と組紐、どちらも神霊由来のものということと、普通の作られ方はしていないこと、入手方法については実はかなり限定的かつ困難なことぐらいでしょうか。
     あと作中でもあったようにゲゲ郎殿の姿を維持するためにも必要なので、ゲ謎本編みたく戦闘中組紐を手首から外して相手を拘束する戦法はできなくなったのですが、バフ効果ともうひとつの効果があるのですが、もうひとつの効果については書く予定があるのでお楽しみということで。
     話のネタとして、佐々柳が勾玉と組紐を入手した神社を水父で御礼参りするというのを考えておりますが、まだ話の後半部分の構築に難儀しているので、上手くまとめられたら書きたいです。
     その時にはもしかしたら水木さんは勾玉に代わる新たなお助けアイテムがゲットできるかも…?

    【空亡】
     今回のラスボス。草案がお蔵入りになったことで新たな敵として、正体バレが早くなるのは仕方ないとして、弱点が記されたものが無く、目玉おやじ殿が近代の妖怪や都市伝説には疎いので事前対策が困難、かつラスボスに相応しい強さを持っていても不思議ではない存在が空亡ぐらいしかいなかったもので白羽の矢が立てられました。
     作中での実際の正体は作中でゲゲ郎殿が語った通りで、六期鬼太郎の妖怪の設定とは異なる存在となりましが、それは生まれ事態がイレギュラーというわけで、許してください。
     触手が植物系になったのは水木さんから奪った記憶から血桜の情報が空亡にとっては有益だったから利用したまでのこと。水木さんを挑発して誘う餌にもなりましたし。ゲゲ郎殿の声を一度は模しておいてその後やらなかったのは、手痛いしっぺ返しを食らって学習した結果です。
     今思うとはからずも草案の血桜烏の要素をちょっとだけ引き継ぎましたね。

    【鬼太郎ファミリー】
     まさか自分が二次創作で鬼太郎ファミリーを書く時が来るなんて、六期リアタイしていた時は思いませんでしたよ。リアタイしてたからこそ作品雰囲気とかを思い出せて書けましたので良かったホントに。
     書き終えてみると私の書く鬼太郎も中々に水木さんに重い感情向けてるなとは思いましたけど、それでいいかなって。人助けしてるのだってきっかけは水木さんとの関係があったからですし、家族愛としての重さは今は図りきれないかと。何で人助けしてるのか訊かれたら「約束だから」なんて六期で言ってたけど、ゲ謎見た後に鬼太郎のその発言の重さが全然違う…!
     鬼太郎君と前世の水木さんが別れた話についてはまだ墓場鬼太郎を全巻読んでないのもあってぼんやり仄めかす程度におさめましたが、水神絡みはあるでしょうね。この辺りもカプものになるかはさておいて、書けるネタとして温存しておくのもありかなと企んでおきます。
     今回話の構成上鬼太郎ファミリーの力が必要となったので総出の登場となりましたが、全員それなりの活躍を見せるって大変ですな! 戦闘シーンがちょっとでも充実したから良いのですが!
     予定より出番増えたのはねずみ男ですね。最初は『続』だけて出番終了だったのが、勿体なく感じて『続々』にもちょっとだけ、ねずみ男らしさを意識しつつ追加しました。



     だいたい語れるのはこのぐらいでしょうか。忘れてたりしなければになりますが。
     細部についてはもう直接私に話しかけて、Twitterのスペースとかの通話アプリで周囲に迷惑にならない範囲で尋問するしかないですね。文字で記すより口で話す方が伝えやすいこともありますし。
     しかし人見知りな上に自分から話題作ったり話しかけるの苦手なクセにゲ謎民と交流したいと思ってる扱いがめんどくさい奴故に覚悟はしやがれください…!
     続編なのでずが今は短編一本と、前後編になる予定のがひとつ。短編は水父スケベが…書きたい…! 水父エロス書いていいですか?! いいですよね?! いや別の設定で書けよってか?! ヤダー!! 今回の設定引き継いだ水父エロスが欲しいー!! ので、自分で自分の需要を満たしたいと思います。
     前後編の話の方は「今回水木さんが曇ったんだがら、ゲゲ郎殿も曇らなきゃ平等じゃないよなぁ?!」という精神で書こうと思います。中身は頭の中で八割完成済みであとはアウトプットするのみ。サブタイトルも既に決まっていますが、まだ伏せておきます。
     あとまだ戯言程度になりますが、その前後編の表紙を誰か……描いてくれませんかなって……ちょっとした交流的な…。お礼が今のところ誰よりも先に完成した小説を読めるぐらいしか提示できないのに何言ってるんだコイツぅ! 残しておくけどどうなるかはわからないので、今は軽く聞き流してくだせぇ…!
     雑になりましたが、それではこれにてあとがきを締めさせていただきます。改めまして『「  」の慟哭』三作を読んでくださりありがとうございました!!
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