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    結月(ゆづき)

    @22Yuzuki22

    主に小説しか書きません。(絵は見せられるものは書けません)のんびりまったり上げたりしてます。

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    結月(ゆづき)

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    短編集②
    #CPにリプできたセリフ又はシチュもしくはアイテムで短編ssを書く

    頂いていた残りを書きましたー。いい所でぶった切った感が否めないけど、そこは妄想で補完をお願いいたしますm(_ _)m

    #イザキラ
    #アスキラ
    ascilla
    #シンキラ
    cincilla
    #CPにリプできたセリフ又はシチュもしくはアイテムで短編ssを書く

    短編集②短編集②


    ● アイテム「翼」でアスキラ●

    アカツキ島のマルキオ導師が運営している孤児院。
    第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の後、心に深い傷を負ったキラを癒す為に、ラクスと共にアスランもまた孤児院に身を寄せていた。
    カガリはオーブ再建に向けて歩き出し、アスランもまたそれを手伝う日々。ラクスは孤児院の子供達の世話をしながら、半分抜け殻のようになってしまったキラの世話もしていた。
    アスランも夜になるとこの孤児院に戻り、キラと同じ部屋で寝起きを共にしていた。

    「キラ? ラクス、キラがどこに行ったか分かるか?」
    夕食後、気が付いた時にはキラの姿が無かった。後片付けの手伝いをしていた為気が付くのが遅れた。

    「キラでしたら⋯⋯」
    「キラ、少し前に出て行ったよ?多分いつもの所じゃない?」
    ラクスの言葉を遮り、孤児院の子供達が教えてくれた。
    「⋯⋯そうか。ありがとう」
    「アスラン⋯⋯お願いしますわ」
    「あぁ、行ってくる」

    今日の夕食もキラはあまり食べれていない。
    ラクスが下げた食器には、中身がほぼ減っていなかった。
    戦争で負った傷痕は、深くキラに染み込んでいた。

    ザッザッとキラが居るであろう浜辺へ歩く。
    キラの歩いた足跡が残っているから、見つけるのは簡単だった。

    ぼんやりと海を見詰めるキラの後ろ姿に、ぼんやりと翼が見えた気がした。
    まるで天使の翼のようなそれに、アスランは思わず走り寄りキラの手を取る。

    驚いた様子のキラがゆっくりこちらを見た。

    「⋯⋯アスラン? どうしたの?」
    キラの問い掛けに答えず、そのまま細身の身体を抱き締める。

    キラが、どこかへ行ってしまうのでは無いか。そんな不安が襲ってきた。
    現実的では無いのは分かっている。けれど、キラに背中に見えた翼は、アスランからすればキラを遠い所へ連れて行く死神のように映った。



    ● アスキラで「それ、他のヤツにも言ってないだろうな?」●


    「あ! ねえねぇ、アスラン。あれ食べよう?」

    久しぶりの休暇が揃った為、キラとアスランはオーブで買い物という名のデートをしていた。
    キラが指差した先にあるのはソフトクリームのお店だ。
    季節は夏。オーブは島国という事もあり夏は割と暑い。
    買い物もほぼ終わって帰ろうとした矢先だった。まぁ休憩してもいいかとキラの案を了承した。
    2人とも、特にキラはオーブにとってカガリの次に国民から慕われている。本人に自覚は無いが、もしキラ本人だとバレると少々面倒な為、キラもアスランもサングラスを掛けていた。
    意外に顔が隠れているとバレないものだ。万が一バレてもキラを守り抜く自信がアスランにはあった。

    「どれにするんだ?」
    じっとソフトクリームのメニューを見て悩んでいるキラ。
    「うーん、チョコもいいし、バニラも⋯⋯」
    「そんなに悩むならミックスっていうのがあるじゃないか」
    「うーん。ミックスも勿論いいんだけどさ。⋯⋯よし、決めた。チョコにする」
    キラはチョコのソフトクリーム、アスランはバニラのソフトクリームにした。

    ぺろぺろとソフトクリームを幸せそうに食べるキラにアスランの口元が緩くなる。
    「ねえねぇ、そっちの少し食べてもいい?」
    じっとアスランの持つバニラアイスを見たキラに嫌な予感がした。
    「お前それ、他のヤツにも言ってないだろうな?」
    「え? なにが?」
    「他の奴にも同じように少し食べていいかとか⋯⋯」
    もしキラが他の誰かにもやっていたらと思うと凄く嫌だった。
    「まさか。アスランにしか言わないよ」
    何言ってんの? と言わんばかりのキラにほっとした。
    「ならいい。ほら」
    そう言ってバニラを差し出すとぺろりとキラが舌で掬う。
    「んー! バニラも美味しいね。僕チョコにして正解だったなぁ。両方味わえちゃった。あ、これも関節キスになるのかな?」
    「さぁ? あ、キラ。俺も少し貰っていいか?」
    「ん? いいよー」
    そう言って差し出したソフトクリームには目もくれず、キラの口にキスをする。
    直前にチョコを食べていた口腔内に舌を入れそれを舐める。
    口を離しペロリと唇を舐めると「ご馳走様」と笑って言った。その瞬間キラの耳が赤くなったのが見えた。
    「ア、アスランっ!!」
    外でキスをされた事がとても恥ずかしかったらしいキラを宥めて帰路に着いた。


    ● キラ受けハーレムのシチュエーション●


    「キラは今日、私と過ごすんだ!」
    「いいえ。いくらカガリさんとはいえ、これだけは譲るつもりはありませんわ」
    「ええーと⋯⋯」

    オーブに寄港していたミレニアムで、ラクスとカガリがそれぞれキラの腕に自分の腕を巻き付けて取り合いを始めた。

    「なんなんだ、この騒ぎは」
    「あ、キラさん」
    ターミナルから合流してきたアスランとシンもやって来た。

    「お前らはキラと前に買い物とか行ったんだろ!? なら今日は私にキラを譲れ!」
    カガリの主張は、いつも私だけ置いてけぼりにされて、最近は満足にキラと会うことも出来てない。話だって出来てないのに、お前らは会ったり話したり出来て狡い! 今日ぐらい姉弟水入らずで邪魔もなく過ごしたいとの事。

    ラクスの主張は、折角のお休みなのですから、キラとゆっくり2人で過ごしたいですわ。でもどうしてもというのなら3人でお出かけいたしませんか?それならカガリさんもキラと過ごせますし、私もキラと過ごせますという事らしい。

    「別にラクスとキラの3人で買い物も悪くは無いんだが、うーん」

    「何言ってるんだ。先にキラと約束していたのは俺だぞ」
    アスランが爆弾を投下してきた。
    アスランの主張は、休暇の今日、事前にキラにトリィとブルーのメンテナンスを一緒にやるか?という話になっていた。らしい。
    キラも「あれ? そんな話したっけ⋯⋯?」と首を傾げていた。

    「何言ってんすか! キラさんは俺が一番最初に今日の休暇の予定聞いたんですよ!?」
    負けじとシンも食いつく。
    「予定を聞いただけだろう?約束には入らないだろ、それ」
    「はあー!? いや、でも、まてよ⋯⋯あれ?」
    アスランの言うように、予定を聞いただけで、じゃあどこに行こうとか具体的な話をしていない事に気が付いたシンは頭を抱えた。

    「キラは!」「キラ!」「キラ、お前は」「キラさん! 俺と!」
    「「「誰と一緒に過ごしたいんだ!?」」過ごしたいですか?」「一緒に過ごして欲しいです!」
    カガリ、ラクス、アスラン、シンから一斉に誘われて、キラは困った様にへらっと笑みを浮かべていた。
    4人の問いかけに、キラはどう返事したらいいのか迷っていた。
    丁度その時。
    「あ! キラさ~ん! お待たせしましたー!」
    私服姿のメイリンが手を振る。その横には同じく私服姿のルナマリアが居た。

    ぽかんとする4人に、キラは正直に言う事にした。

    「皆、ごめんね。今日の休暇は、以前からメイリンに買い物に付き合って欲しいって頼まれてたんだ。だから始めに約束していたメイリンをとルナマリアを優先にするね? あ、戻ったらカガリとラクスでなにか食べに行こう? 夜はアスランとシンと一緒に過ごすから、それで許して貰えないかな?」
    キラの誰の誘いも断れない優しさに、各自キラの言う通りにする結果になった。

    この休暇はキラが1番忙しかったが、それでも皆と会って話せるのが1番だよね。なんてのんびり笑っていたらしい。また先にある休暇はキラと共に過ごす為、争奪戦が繰り広げられる事になったのは言うまでもない。



    ● シンキラで夜の浜辺●


    ザザーっと波の音が浜辺に響く。
    波の音が心地よくてついぼんやりと聞いてしまう。

    「キラさん、ここに居たんですか?」
    背後からシンに声を掛けられて、後ろを振り向く。くぁーと欠伸をしながら近付いて来たシンに思わず笑みが溢れる。

    「シン、どうしたの? 眠れない?」
    現在深夜になろうとする時間だ。
    キラもまた眠れなくてこっそり抜け出してこの浜辺に来たのだ。

    「いえ、目が覚めたら、横にキラさん居なかったから、どこ行ったのかと思って探してました」
    「そう⋯⋯ごめんね、起こしちゃったね」
    「気にしないで下さい。それよりもいつからここに? 風邪引きますよ?」
    いくら気候が温かい地域とはいえ夜は冷える。丈夫なコーディネーターとはいえ、全く病気にならない訳では無いのだ。
    心配するシンにキラは首を横に振る。

    「もう少し、居させて欲しいな」
    そう言ってキラはまた海をぼんやりと眺める。
    その横顔がどこか儚く見えて、シンは思わず背後からキラの身体を抱き締めた。
    「⋯⋯シン、どうしたの、急に」
    びっくりしたと笑って言ったキラに、シンは不安を覚えた。

    あのままキラが居ないことに気が付かなかったらと思うと、怖くて仕方がない。
    夜の海がキラを深い闇に攫って行ってしまうんじゃないかと、そんな錯覚を起こした。

    「⋯⋯行かないで下さい、キラさん」

    俺を置いて行かないで。

    キラを連れて行かないでくれ。
    俺にはもうキラしか居ないんだ。

    「⋯⋯どこにも行かないよ。僕の居場所はここだけだから」




    ● イザキラ♀でキラがきわどい水着を着たシチュ●

    熱い日差しの夏。それだけでどんな人でも着る服は薄着になっていく。更に今イザークがいるのは海水浴場。つまり水着を着る必要がある。

    今日は恋人であるキラと2人で海水浴場に遊びに来ていた。
    それぞれ男女別の更衣室で水着に着替えて待ち合わせをしている状態だ。
    男のイザークはさっさと準備を済ませキラを待っていた。

    「⋯⋯えらく時間がかかっているな」
    いくらなんでも遅くないか?と思っていたら、周りの男共の反応がざわりと騒々しくなった。
    なんだ?と思って見ると、その視線を一斉に浴びたイザークの待ち人のキラが居た。
    上にはシースルーのパーカーを着ていたが、その下に着ている水着を見てイザークはギョッとした、

    「イザーク、お待たせ。遅くなってごめんね?」
    頬を薄ら赤くして微笑むキラの破壊力が凄まじい。
    「な、な、」
    「な? どうしたの?」
    「なんて格好をしているんだ! お前はぁぁ!?」
    顔を真っ赤にしたいザークが叫んだ。

    キラが着ていた水着が布面積のかなり少ない白色のビキニだった。顔に似合わずたわわな胸が惜しげも無く晒されている。
    思わずイザークは自分が着ていたパーカーを脱ぎ、それをキラに被せると前のファスナーをきっちり上まで閉めた。

    周りの男達から勿体ない。とか目の保養が~とかチラホラ聞こえてきて、イザークはそいつらを睨むと、その剣幕に恐れた奴らは散っていった。
    「⋯⋯イザーク」
    「キラ、今日は帰るぞ」
    「え? だってまだ」
    「そんな格好したお前をこんな大衆の前に晒せるか!!」
    イザークが怒っていると思ったキラがしょんぼりと肩を落とす。
    「⋯⋯ごめんね。似合わない水着着ちゃって⋯⋯ラクス達に選んで貰って、これがいいって勧められたから⋯⋯」

    どうやら、ラクス嬢の差し金だったようだ。そう言えば来る前に一言メッセージが来ていた事を思い出す。確か“楽しんでくださいな”だったか?恐らく彼女はこうなる事を予想してたのだろう。
    はぁーと溜息をつき、イザークは落ち込んだキラを抱き締める。
    いきなりの抱擁にキラはイザークの胸板に顔を押し付ける格好になった。ドキドキとイザークの少し早い心音が聞こえる。

    「⋯⋯お前のそんな格好を俺以外のヤツらに見せたくない」
    イザークの言葉に、キラの心臓もドキドキと早くなる。
    「俺の為に選んだんだろ?なら俺だけに見せていろ」
    なんてキザったらしい台詞なのだろうか。しかし、イザークだからこそ許される台詞だ。
    「⋯⋯うん。じゃあ、しっかり見てね? 2人っきりで」
    顔を赤くしたキラが煽るように言えば、イザークは無言でその細身を抱き抱え、近くのホテルに連行したのだった。
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    DOODLEIF設定の種運命時のイザキラに到るはずのお話。
    ・捏造設定多数あり・シホについてはほぼ捏造・公式男女CPは基本的に準拠・ヤキン後イザキラ顔合わせ→終戦条約締結までアスラクキラがプラントにいた設定・イザが議長に疑念を抱くことからラク暗殺がおこなわれずに話が展開する。完結してない。できるかもわからない。
    軍人になれなかった男(仮題)(イザキラ)序章


     痛い! 痛い! 痛い! そう叫ぶ己の声を忘れない。焼け付くような痛みを忘れない。己の血が玉となって無重力に舞うのを忘れない。何一つ忘れはしない。
     アカデミーで切磋琢磨した友人がいた。その友人らと将来を有望視され、クルーゼ隊の一員になった。戦場を知らないこどもであった己は、この友人らと終戦を迎えるのだろうと思っていた。友人らの中でも、己と憎らしいことだがアスラン・ザラは白服を纏うことになる。そうして国防の担い手となるのだと思い込んでいた。しかしそんな空想など、戦場に出るなりすぐに打ち砕かれてしまった。ラスティ、ミゲル、そしてニコル。どうして彼らは死なねばならなかったのだろう。彼らも国を守りたいという志を持った志願兵だ。ニコル・アマルフィなど己より二つ下の一五歳でピアニストとしての才能を有した、やさしい少年であった。争いを好まず、反りの合わないアスランと己との些細な衝突でも、いつも仲裁に入るような少年だった。なんで。何故だと目の前が真っ赤になった。込み上げ溢れ出す涙の熱さで頬が焼けるかとさえ思った。けれどそれが零れ落ちてしまえば、残るのは冷たさだけでそれは憎しみによく似ていた。
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