五百年の片思いいつからだろう……ヌヴィレットをそういう目で見るようになったのは……
舞台の役を演じる時、恋人の役をすることが僕にもある。
色んな恋人の役をしてきて、恋というのは人をとても素敵にするものだとわかった。
それほどまでに人が人を好きになることは素晴らしいことだと思えた。
だけど僕は恋をしたことはない。憧れはしたけど僕は水神で恋なんて出来ない立場だ。
それに予言のこともあるから恋は無理だと思ってた。
けど何年も……ううん、何百年も過ごしているうちに僕はヌヴィレットに恋をしてしまった。
舞台で演じる恋する女性が好きな人を好きという感情で見つめるのと同じ感情で僕はヌヴィレットを見てしまうようになった。
ヌヴィレットは水龍だけど人の姿をしててその姿はとても美しい。
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