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    noa1044974

    @noa1044974

    ヌヴィフリ小説置き場
    たまに原神考察もあります!

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    ヌヴィフリ 学パロ
    フリーナちゃんにモブの彼氏がいます

    高校生のヌヴィレットさんとフリーナちゃん
    幼なじみな二人ですが疎遠となっています
    ヌヴィレットさんはフリーナちゃんの体にある傷と無理に笑ってる姿が気になり、フリーナちゃんを助けようとしますが……

    飴と鎖「どうして笑っている?」
    「え?」

    クラスから出ようとした時、扉の前に立っていた生徒。ヌヴィレットに言われた言葉に僕は驚いた。

    一瞬思考が停止したが、何とかこの状態を切り抜けたくて、僕はヌヴィレットを見つめ笑顔をつくる。

    「何を言っているんだい?僕は毎日が楽しいから笑ってるんだよ」

    そしてクラスから出ようとした瞬間、ヌヴィレットの手が扉を遮る。

    「ぬ、ヌヴィレット……な、なにして…」
    「君が無理に笑うのが私はとても辛い」
    「え?っぅ!!」

    彼の手が僕の腕を掴みそのまま離さないというように下に降りた。

    その瞬間、ヌヴィレットの顔がよく知ったあの人見えた。

    「いや!!」
    「フリーナ……」

    ヌヴィレットの手を引き剥がした僕は握られた右腕を左手で掴み後ろに下がる。
    そしてヌヴィレットを見つめる。

    ヌヴィレットと僕はずっと同じクラスだ。互いに家も近いから顔見知りというか幼なじみ。
    けど僕には高校に入学してから出来た彼氏がいる。
    彼は僕に優しく声をかけた。けどいつの間にか暴力を振るわれた。なのに僕は逃げ出せなかった。彼が怖かったけど、甘い飴玉のような優しさもあり僕は彼という鎖に縛られてしまい、逃げ出すことが不可能だった。

    「フリーナ。私は君のことが……」
    「ヌヴィレット…ごめんね……」

    ヌヴィレットの言葉を聞き終わらず僕はヌヴィレットを見つめ笑顔を作りそのまま教室を飛び出した。

    「フリーナ!!」

    ヌヴィレットの声がする。彼の手を取れればどれほど幸せだろう?
    だけど僕にはその資格は無い。彼氏に縛られた僕が優しいヌヴィレットの手を取るなんて出来ない!

    「フリーナ!」
    「っ!?離して!!」

    名前を呼ばれ腕を抑えられた。その瞬間、僕は大きな声で腕を振り払い振り向く。

    「フリーナ、私は君のことが!!」
    「いや!来ないで!来るな!!」

    ヌヴィレットが僕の肩を掴み、説得しようとするが僕の頭はパニックになっていて、ヌヴィレットを否定し後ろに押し返した。
    その瞬間、ヌヴィレットの傷ついたような顔が彼氏の怒った顔に見えた。

    「ひっ、や、やだ……ごめんなさい…殴らないで……」

    また殴られる。

    そう思い耳を塞ぎ目を閉じる。

    「フリーナ……」

    するとふわりと温かいものに抱きしめられた。

    「え?」
    「大丈夫だフリーナ。私がいる。私がこれからは君を守る」
    「っ…ぬ…ヌヴィレット…」
    「大丈夫だ。大丈夫。君はもう苦しまなくていい」

    優しく頭を撫でられ僕の瞳からは涙が溢れた。

    「ひくっ…ひくっ…ヌヴィレット…ヌヴィレット…」
    「助けるのが遅くなって済まなかった。もう大丈夫だフリーナ」

    ヌヴィレットの優しい言葉に安堵し、僕は彼の腕の中で目を閉じたのだった。







    ヌヴィレットside


    フリーナとは言わば幼なじみというものだった。
    幼い頃はよく遊んでいたが、中学からは疎遠となり、高校になってフリーナに彼氏が出来たことで全く話さなくなった。

    だが彼女の体に巻かれた包帯と作られた笑顔を見る度に私の心はざわつき、あの日、彼女から話を聞こうとしたら、彼女に逃げられてしまい、一波乱起こしてしまった。
    だがお陰でフリーナとは仲良くなれた。
    彼女の彼氏は私から制裁を与え別れさせ、数ヶ月後フリーナは私の恋人になった。

    男性に酷い目に合わされたので時は待つ方が良いと思い、数ヶ月は友達として凄したが、その後告白をし付き合い始めた。

    「ヌヴィレット〜」

    図書室で当番をしているとフリーナがやってきてカウンターに入り私に抱きつく。

    「ねぇ、帰りにクレープ食べたい〜」

    「そうだな。もうすぐ当番も終わるので食べてから帰ろう」
    「やった!じゃあ本読んで待ってるね」

    フリーナは本を選びに行く。
    数ヶ月前までは見えなかった彼女の笑顔を見て私は、本当に幸せだと思い、当番が終わる時間までをフリーナの隣で本を読みながら過ごすのだった。



    end
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