2回目の宅飲み「滝に打たれて風邪をひいたけど治った」
私が緊急帰国のついでに野暮用を済ませていた時の事、これまた裁判所でバッタリ会った成歩堂に告げられた近況がそれだった。
「キミは風邪をひくのがシュミなのかね」
「そんなワケないだろ」
「呆れた」
「わざわざ言わなくても顔見りゃ分かるよ」
手をパタパタ振って苦笑いを浮かべている。なぜこのオトコはカラダを大事にするコトも出来ないのか?
「そう言えば、お前いつまでこっちに居るんだ」
「これを機にやって置きたいことがあるからな……、しかし2日後には出なければならないだろう」
「早いなあ……、じゃあ今日飲みに行かないか?」
「今日か。構わないが」
特に予定が無いのは確かめるまでも無い。断る理由も思い当たらないので即答する。
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