えりしー
CAN’T MAKE「親の心、子知らず①」ユーステスの過去の話で、ローナン視点。
STAY MOONやフェイトエピソードを参考にしたものの捏造多め。
親の心、子知らず ① とある医療施設の廊下を、ひとりの男が歩いていた。
40代半ばのエルーン族。髪を丁寧に撫でつけ、隙のない軍服にマントを羽織っており、歳の割に背筋がピンと伸びている。その引き締まった身なりとは裏腹に、左腕には黄色いガーベラの花が何輪も生けられた籠を抱えていた。そんな彼の足取りは重く、面持ちはどこか緊張していた。
男はある一室のドアの前に立ち止まり、ひと呼吸置いてから窺うように数回ノックする。
「ローナンだ。お前に話があって来た。入るぞ」
返事はなかったが、男---ローナンはドアノブを回し、部屋に足を踏み入れた。
そこは病室で、閉め切られたカーテンの隙間から昼間の強い光が漏れていたが、部屋の中は薄暗い。中央に佇むベッドの上に上体を起こした少年の姿があった。
209040代半ばのエルーン族。髪を丁寧に撫でつけ、隙のない軍服にマントを羽織っており、歳の割に背筋がピンと伸びている。その引き締まった身なりとは裏腹に、左腕には黄色いガーベラの花が何輪も生けられた籠を抱えていた。そんな彼の足取りは重く、面持ちはどこか緊張していた。
男はある一室のドアの前に立ち止まり、ひと呼吸置いてから窺うように数回ノックする。
「ローナンだ。お前に話があって来た。入るぞ」
返事はなかったが、男---ローナンはドアノブを回し、部屋に足を踏み入れた。
そこは病室で、閉め切られたカーテンの隙間から昼間の強い光が漏れていたが、部屋の中は薄暗い。中央に佇むベッドの上に上体を起こした少年の姿があった。