軍門、鳥瞰提言つまりは旧前か――クッフフ。キミのその冷笑の観念に、ワタシが答えてあげよう。深化し、輪郭を撫でやってあげよう。キミは、冷笑という割には、案外理性的だけれども……アア。そんな観念も悪くない。脳髄もまた、発火しそうさ。
……旧前…否、否。彼のニュアンスに。分かりやすく言うなら――嚮導者の――比較的にかしこい視点に合わせ。
翡翠色でないけれども…ワタシの〝眼〟を調律してあげるとするのであれば、望郷なのかもね?
とても、暖かい。まるで、楽園の乳と蜜、その河のごとき無際限を以てして、グリッドとディテールが、煌めく。嚮導者もいい主題を選ぶものだね……それは己が最も忌み嫌う理想の信奉だからかな。
やがてその望郷は生ぬるくなり、停滞と敗北という頽廃――デカダン極まる本質……云わば、核を晒し出すのさ。風化した理想、砕けた鏡。それらを越えることすら自傷行為になるように塗り潰しながら、彼の翼を意地悪く描く…
1504