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    海老(小説)白玉(絵)

    スタゼノ好きの海老(小説)とゲン千好きな白玉(絵)の二人です。管理は海老がしてます。

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    無邪気2

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    zo_ka_

    REHABILI大いなる厄災との戦いで石になったはずのネロが、フォル学世界のネロの中に魂だけ飛んでしまう話1俺は確かに見た。厄災を押し返して世界を守った瞬間を。多分そう。多分そうなんだ。
     だけど俺は全て遠かった。
     ああ。多分、石になるんだ。
    『ネロ!』
    『石になんてさせない』
     ぼんやり聞こえてくる声。クロエと、後は、ああ……。
    『しっかりしろ、ネロ!』
     ブラッド。
    『スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク』
    『アドノポテンスム!』
     はは、元気でな、ブラッド。早く自由になれると良いな。囚人って身分からも、俺からも。
    『ネロ……‼‼』
    「……」

    「なあ、ブラッド」
    「何だよネロ」
    「今日の晩飯失敗したかもしんねぇ」
    「は? お前が?」
    「なんか今日調子がおかしくてよ。うまく言えねぇんだけど、感覚が鈍いような……」
    「風邪か?」
    「うーん」
     おかしい。俺は夢でも見てるんだろうか。ラフすぎる服を来たブラッドがいる。それに、若い。俺の知ってるブラッドより見た目が若い。傷だって少ない。
     何より俺の声がする。喋ってなんてないのになんでだ?
    「ちょっと味見させてくれよ」
    「ああ、頼む」
     体の感覚はない。ただ見ているだけだ。
     若いブラッドが目の前の見たことのないキッチンで、見たことのない料理を 2283

    femarap88

    DOODLEZ=198のスタとゼノ幼馴染が趣味として吸引していた毒ガスの原料はナス科の植物であったが、その原産地がここ南米であることに気づいた時、なんとも奇妙な因果の帰結だなと、ゼノは思わざるを得なかった。

    熱帯に広く分布する多年草たるそれを採取し加工するという行為が、石化解除後のゼノの自由時間のほとんどを占めていた。千空たち科学王国に協力して、宇宙船完成までのロードマップを作り議論を重ねる傍らで、せっせと採取に勤しむ日々。
    茎は石油ほどではないがそれでも効率の良い燃料となるから別途保管、適宜使うということで科学王国とも合意済み。ゼノにとって必要なのは葉だけだった。嵩張るそれを乾燥させて熟成させる工程を経て、やっと幼なじみの愛した毒ガスに至ることができるのだから。

    「本来であれば乾燥にも熟成にも数ヶ月は必要なのだがね。毒ガスの切れた君はエレガントではないから、取り急ぎで用意させてもらったよ」
    “今日の一本”を仕上げたゼノは立ち尽くす幼馴染に苦笑まじりに語りかけるが返事はない。当然だった。もとよりギリシア彫刻も斯くやの要望をしていた彼は今となっては文字通りの石像だ。実にエレガント、ここがルーブルだと言っても文句は出な 2431